京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都「笹屋伊織」老舗和菓子屋の女将から和の心を学ぶ特別講座

2023年08月26日 08時31分00秒 | 日記
 8月8日は、Otonamiの企画で"京都「笹屋伊織」老舗和菓子屋の女将から和の心を学ぶ特別講座"に参加しました。







場所はJR梅小路京都西駅前にあるホテルエミオン京都内にある「笹屋伊織別邸」です。



先ずは笹屋伊織10代目女将の田丸みゆきさまから"女将のおもてなし講座"がありました。
8月のお題は「畳のお話」で、
① 畳は日本だけの貴重な文化
② "いぐさ"のお話
③ 畳床 床屋についてのお話
④ 畳の敷き方のお話
でした。

以前にJR東海「そうだ 京都、行こう。」のイベントで浄土宗の本山のひとつ清浄華院(通称 畳寺)で畳職人の方が実演を交えて学んだ事があります。







次に笹屋伊織さんの若手菓子職人さんが考案されたお菓子を頂きました。

見た目にも涼しさを感じるお菓子で冷抹茶と共に頂くとしばし、外の猛暑を忘れます。

創作された意図や味のバランスなど何度も試行錯誤してようやく女将のOKが出たそうです。

彼女は大阪外国語大学の出身で和菓子文化を世界にもっと広げたい、、、との想いでこの道に飛び込んだそうです。

日本人の繊細な感覚で作られる素晴らしい和菓子の文化を更に多くの人に知ってもらいたいものです。

次にランチです。







ここ「笹屋伊織別邸」では女将がプロデュースしたお店で従来の和菓子屋の枠にとらわれず、洋のテイストを取り入るたスイーツやランチ、アフタヌーンティーなどの幅広いメニューを頂けるスペースが併設されているのが特徴です。

この日のランチは"おばんざい"を中心にしたもので、真ん中にある最中は和菓子ではなく、白あんに使われる手亡豆をマッシュし、最中に閉じ込めた新感覚のサラダです。ちゃんと和菓子の要素も入れられています。

最後の水物は和菓子、、、
非常にいい内容のランチでした。













「笹屋伊織別邸」の向かいには本格的な茶室があります。

数寄屋建築専門の工務店が造った茶室と思っていましたが、裏千家の出版社「淡交社」の営繕部が造られたそうです。

外掛待合や露路庭園も再現されています。

今回は"躙口"からの出入りを教えて頂きました。

ここホテルエミオン京都や京都御苑内の近衛邸跡に出店されるなど積極的に店舗を出され情報を発信されています。




高台寺 百鬼夜行展

2023年08月25日 08時22分00秒 | 日記
 8月20日は、久しぶりに高台寺を拝観しました。







毎年、夏の恒例行事のひとつで高台寺が所蔵する百鬼夜行絵巻や藤井湧泉筆の襖絵が公開されます。







方丈の襖絵は中国出身の画家・藤井湧泉さんの作品です。
日本人の方と結婚され、湧泉の名は梅原猛先生から賜っています。



平成30年(2018)の「京の冬の旅」のパンフレットの表紙に相国寺塔頭光林院に奉納された"虎の襖絵"が採用され、一躍、脚光を浴びた新進気鋭の水墨画・画家です。





水墨画がご専門かなぁ?と思っていましたが、高台寺に奉納された襖絵「妖女赤夜行進図」(2019)は赤地に描かれた妖艶な女性たちで、初めて見た時は衝撃的でした。







来年の2024年は北政所ねねさまの400年大遠忌に当たり高台寺では長年の悲願であった小方丈の再建が行われており令和7年(2025)の落慶を目指されています。







方丈南庭の波心庭です。
西側には枝垂れ桜(高台寺桜)が、正面には勅使門、東側には石組みの素晴らしい枯山水庭園が広がります。

高台寺の専属庭師の北山安夫氏が作庭されました。





小堀遠州作庭と伝わる「高台寺庭園」の一角には百日紅の花が今が盛りとばかりに咲いています。
草花の少ない夏の京都、、、"紅一点"の感があります。





高台寺の開山堂(重文)です。
高台寺開創以来の建物で一度も修理を受けていません。





内部の天井の一部には秀吉公の御座船の天井が、ねねさまの御所車の天井が使われています。



青もみじが眩しいですが、秋には紅葉が池に映り込み"錦秋"の光景に変貌します。







伏見城から移築された傘亭(重文)です。

池泉に建てられていたのか、舟入口があります。







同じく伏見城から移築された時雨亭(重文)です。
茶室には珍しく二階建てです。

大坂城落城の際に、ねねさまはこちらから見られ涙されたと言われています。







霊屋(おたまや・重文)です。



内部は有名な"高台寺蒔絵"で彩られています。
ねねさまの像の地下2mには、ねねさまの遺骸が土葬されています。










最近までは、ねねさまは秀吉公なき後、落飾され、秀吉公の菩提を弔う為に木下家の菩提寺圓徳院から毎日、台所坂を登られ高台寺に通っていたと思っていました。

しかし、奈良大学の河内将弘先生の講座を何度か受講していると、秀吉公が最後に築城した「京都新城」に住まわれていたのが文献から明らかになっています。

「北政所」の号は関白の正妻にのみ与えられる称号ですが、ねねさまは生涯「北政所」と呼ばれていたようです。

朝廷からも信頼の厚い方だったのでしょう。









白沙村荘 橋本関雪記念館

2023年08月23日 07時24分00秒 | 日記
 白沙村荘は画家・橋本関雪が大正3年(1914)から昭和20年(1945)の約30年もの歳月をかけて自宅兼画室として造営された邸宅です。

① 白沙村荘北門

東今出川通に面した門で、通常使われていた門です。
参観受付はこの門から入ります。





② 白沙村荘主屋瑞米山(ずいべいざん)

食事付きの鑑賞会などの時にはこちらから建物に上がります。





③ 白沙村荘東門(正門)

特別な時にのみ開かれる白沙村荘の正門です。
通常は閉まっています。



④ 四阿(あずまや)如舫亭(にょほうてい)

渉月池(しょうげつち)に浮かぶように建てられた茅葺き屋根の四阿。
「如舫」とは「もやい船」の意味だそうです。









⑤ 茶室憩寂庵(けいじゃくあん)

高台寺塔頭寺院圓徳院の北庭にある小間の茶室の写しです。
お茶が好きだったよね夫人の為に建てられたそうです。





⑥ 存古楼(ぞんころう)

橋本関雪の大画室で大正6年(1917)から昭和20年(1945)の間のほとんどの大型屏風はこちらで制作されました。

大画室は2階ですが、通常非公開です。









1階では現代アート作品が展示されています。

⑦ 持仏堂

毎年1月1日〜3日、3月26日、4月14日、8月16日、9月9日、12月31日のみご開帳されます。





ちなみに一度もご開帳の日に行った事はないです。

⑧ 白沙村荘 橋本関雪記念館(美術館)

橋本関雪の作品や資料、コレクションなどを展示収蔵している美術館です。
平成26年(2014)にリニューアルされました。









8月13日まで「アーティストが触れた伊那谷展」が開催中で現代アーティストの作品が展示されていました。



3月25日からの飯田市美術博物館から始まり9月5日から10月9日までの碧南市藤井達吉現代美術館まで5ヶ所の美術館で巡回展示されるそうです。

2階のテラスからは五山の送り火で最初に点火される如意ヶ嶽大文字山が遠望できます。





稲垣潤一ライブ ビルボードライブ大阪

2023年08月20日 08時10分00秒 | 日記
 8月18日は、仕事を19時に終えてビルボードライブ大阪へ。





かれこれ32年のファン歴のアーティスト稲垣潤一のコンセプトライブ2023です。

ここ最近のビルボードライブでは過去のアルバムの中から選ばれた楽曲を振り返るコンセプトライブが行われています。



今回は「PRIMARY」(1996)と「V.O.Z」(1997)からです。

この頃は仕事が忙しくて暫く"ファン"をお休みしていたのでほとんどの楽曲は初めて聴くものばかりでした。

しかし、そこは稲垣潤一、、、変わらない歌声を聴くだけでも充分ですね、、、



今日は気分を変えてジンジャーエールとミートのラザニアで、、、
食事が美味しいのもビルボードライブ大阪のいいところです。





キーボード担当の塩入俊哉さんはかって稲垣潤一の専属バンド"topics"の唯一のメンバーです。

食事をしながら、また、お酒やソフトドリンクを飲みながらの音楽鑑賞はいいものです。



近くには"劇団四季の常設劇場があります。


清水寺 千日詣り

2023年08月19日 07時12分00秒 | 日記
 毎月15日は観音さまの功徳日です。



清水寺では毎年8月9日から16日まで"千日詣り"が行われています。







千日詣りは一日の参詣が千日分の功徳に相当するとされています。
僕も観音さまの功徳を得ようと毎年お詣りしています。

この風習は観音信仰の広まりと共に定着し大慈大悲のお心で我々庶民の願いや悩みに耳を傾けて下さり、その苦厄を取り除こうとされる観音さまの慈悲の心に触れる大切な一日です。









平成から令和に渡り行われた修復工事も無事に終わり、本堂の檜皮葺の屋根をはじめ、諸堂の朱色が鮮やかなです。








本堂の手前には南部風鈴が吊るされ涼やかな音色を奏ででいて、暫し暑さを忘れます。










この期間は内々陣まで入堂する事ができ、ご本尊さま(秘仏)の前にお祀りされているお前立にお詣りします。
(堂内は撮影禁止なので清水寺HPから転用させて頂きました。)







舞台からは清水寺の由緒にもなっている"音羽の滝"が見えます。



観音さまを表す"大悲閣"の御朱印を授与して頂き、次に向かいました。