京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

法輪寺 送り火鑑賞と勤行参列

2023年08月18日 08時03分00秒 | 日記
 8月16日は、JR東海「そうだ 京都、行こう。」の会員イベントで"法輪寺 送り火鑑賞と勤行参列"に参加しました。

同じイベントは、この日の恒例行事になっていて10年くらい続いている人気イベントです。
僕も2回目の参加です。









18時に集合の後、藤本ご住職様から法輪寺の舞台から見える京都の案内がありました。

真下には渡月橋が見え、長辻通の北の端には大覚寺の多宝塔が見えます。

左手(西側)に目を移すと清涼寺(通称 嵯峨釈迦堂)が見えます。





右手(東側)に目を移すと霊峰比叡山が遠望でき、その手前の小山は吉田兼好が庵を結んだ"双ヶ丘"が見え、その左手には仁和寺の五重塔が遠望出来ます。


次に収蔵庫の案内です。
あまり知られていませんが、鎌倉時代の持国天と多聞天がお祀りされていて共に国の重要文化財に指定されています。


次に書院で"法輪寺参詣曼荼羅"の解説があり、古い嵯峨野の風景が描かれています。

次に本堂にて勤行に参加しました。
ご本尊は虚空蔵菩薩さまですが秘仏の為に公開されていません。
前田利家公により寄進されたお前立ちを拝みながら般若心経を唱えます。



いよいよ舞台へ。
かわらけに佐々木酒造の"聚楽第"を注ぎ"大"の文字を映して飲み干します。
(実際には映らないですが、、、)





如意ヶ嶽の"大"は20時に点火され、5分もすると綺麗に浮かび上がります。
5分後には"妙法"が点火され、更に5分後には船形と左大文字へと続きますが残念ながらここからは見えません。





いよいよ20時20分には最も近い曼荼羅山にある"鳥居形"に点火されます。
比較的近いのど火柱が見え迫力満点です。

お盆に帰られたご先祖さまの霊も無事に戻られた事だと思います。







吉田山「茂庵」と非公開の茶室群と谷川住宅

2023年08月17日 08時44分00秒 | 日記
 8月6日は"まいまい京都"のツアー「茂庵&谷川住宅スペシャルツアー」に参加しました。







"吉田神楽岡旧谷川住宅群"は大正10年ころから昭和4年ころにかけて谷川茂次郎が土地を取得し、大工の前田巧や大方楠松により建設された近代和風住宅群です。

吉田山の中腹に位置した風光明媚な地に住居者を厳選し、銅板葺の屋根から当時「赤金御殿」と呼ばれていたそうです。

吉田山の西側にある京都帝国大学の先生方も住んでおられたようです。









谷川茂次郎のお孫さんの次郎さんが所有されている一軒の内部を見せて頂きました。
建築史家の石川佑一さんと持ち主の谷川次郎さんとのダブル解説です。

吉田山の東側の中腹に位置し、正面には如意ヶ嶽が見える絶好なロケーションです。
築100年近い住宅ですが、非常にしっかりと建てられいて、当時の状況を維持しながら住み続けられているです。

現在でも29軒中22軒が残存し、うち14軒が登録有形文化財や京都市の景観重要建造物や歴史的風致形成建造物に指定されています。









次に茶室・田舎亭(通常非公開)を見学します。
施主の谷川茂次郎(茂庵)は明治34年(1901)に谷川運送店を開業し、王子製紙の取次店になるどの事業で成功を収めます。

大阪朝日新聞創業者・村山龍平や王子製紙の藤原銀次郎など当時の数奇者との交流で茶の湯に親しみ裏千家今日庵に入門します。

贅を尽くした茶室だけに趣きがあります。



東側にはテラスが設けられ、月見や五山の送り火を楽しんだのでしょうか?

その他に待合、清閑亭(立礼席)、点心席(食堂)が現存しています。







最後は「茂庵」です。

かってはランチ営業をされていましたが、現在は喫茶営業のみされています。







この日はスペシャルツアーと言う事でかって提供されていたランチが提供されました。











献立は
えびだんごと冬瓜の煮物
夏野菜のあげびだし
枝豆の冷やし茶碗蒸し
プチトマトの甘酢漬け
トウモロコシとじゃこの塩麹ごはん
ミルクとほうじ茶の葛餅

で、京都の一般家庭で食べられている"おばんざい"です。









一階には、かって立礼席で使われたテーブルなどが大切に保管されています。




マールブランシュ マロンの森(JR京都伊勢丹3F)

2023年08月16日 11時28分00秒 | 日記
 8月8日は"ちょっと一服"でJR伊勢丹6Fにあるマールブランシュマロンの森へ。



以前は6Fにありましたが、人気店のため面積を拡大して3Fへと移転されました。

それでも待ち時間がある人気ぶりです。







オーダーしたのは"夏の風薫るキャラメルオレンジケーク(ベイクドケーキ・JR京都伊勢丹マロンの森カフェ限定)とアイスコーヒーのLサイズ。

マールブランシュではお店により限定商品がありのがいいところでもあります。

キャラメルオレンジケークにはホイップクリームが添えられキャラメルオレンジとナッツの風味が同時に味わえ"ちょっと一服"どころか至福の時を感じながら頂きました。







マールブランシュでは紅茶な押しの商品で京都和束町産の茶葉を使った国産の紅茶を提供されています。

昨年にマールブランシュ創業40周年パーティーに参加し、その時にお世話して頂いたS村さんがこちらのお店の副店長をされています。

この度、9月からはJR京都伊勢丹の地下売場の店長さんに昇格されます。

"マロンの森"とは随分と環境も違い忙しいと思います。

仲間を信じて強いチームワークで乗り切って欲しいものです。

こちらの店長をされているT村さんも素晴らしい方で、先日6日にもお邪魔しましたが、日曜日の為に待ち時間が長く、諦めて整理券をT村店長さんにお渡しして、S村さんによろしくお伝え頂きたい旨をお願いして帰宅しました。(S村さんは公休でお会い出来ずでした。)

この日、整理券を受け取るとT村店長さんが直ぐに来られ、"先日は失礼しました。今日はS村は出勤しておりますが、ただ今休憩に行っており30分後くらいに戻ってまいります。"と挨拶して頂きました。

僕の顔をちゃんと覚えておられた事、S村さんにちゃんと伝えておいてくれた事、、、、さすがはマロンの森の店長を、任されるだけの方だと関心しました。

これからも"ちょっと一服"で利用させて頂きます。


民藝〜美は暮らしのなかにある〜大阪中之島美術館

2023年08月14日 07時29分00秒 | 日記
 7月8日は、本日から9月18日まで大阪中之島美術館で開催されている「民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある」に来ました。












京都を巡っていると河井寛次郎や富本憲吉、黒田辰秋などいわゆる"民藝派"の作品を目にする事が多いです。

展覧会のサブタイトルにあるように「美は暮らしの中にある」が表すように湯飲みやお盆、手帚(てぼうき)と言った、名もなき作り手が生み出す"普段使い"の日用品の数々。

それらを民藝(民衆的工藝)と名付け価値を見出した思想家の柳宗悦(むねよし)の美的感覚が100年近くの時を超えて注目されています。






昭和 年(1941)に東京駒場の日本民藝館で開催された「生活展」を再現した展示です。
室内を民藝の品々でコーディネートされています。
日本の古き良き時代の原風景にある古民家の室内を見ているようです。
(この部屋だけ撮影可でした。)

職人の技から生まれた生活用品の機能美を指す「用の美」。
柳宗悦が民藝運動を本格的に始めたのは明治 年(1926)の事です。







今回の展示は彼が日本各地ばかりではなく世界を歩いて収集した約150軒の名品が展示されています。

足袋は山形県の刺子(さしこ)足袋。
甲の全面に入る濃紺の刺子は、寒さが厳しい北国で、保温性を高める為にあしらわれたもので柳宗悦はこうした実用から生まれた美を特に慈しんだそうです。









柳宗悦は、その土地の風土に即した品々を愛しました。

とりわけ沖縄を「奇跡」と呼び、足しげく通ったそうです。



今回の展覧会では、南国らしい鮮やかな琉球染め物「紅型(びんがた)」や、湿気を逃すために愛用された芭蕉布(はじょうふ)の着物などが展示されています。

最近の日本人は物を大切にしなくなってきたように思います。
今回の展覧会を観覧し"物を大切に使う"事の意義を再認識しました。

会期は9月18日までです。
一度、観覧に行かれてはいかがでしょうか?
きっと、"物"の見方が変わると思います。





芦屋モリノス(旧逓信省郵便局電話事務室)

2023年08月13日 07時14分00秒 | 日記
 芦屋モリノスの前身は、昭和4年(1929)にNTTの電話交換局として逓信省技官の上波郎により設計、建造された「旧逓信省芦屋別館」です。












関東大震災の教訓を踏まえて、徹底した耐震・永久的建築を目指した西洋建築様式として建てられました。



(上の写真は、かって電話交換室だった部屋です。)

昭和56年(1981)まで電話交換業務が行われており、その後の阪神淡路大震災にも耐え、街のシンボル的存在として親まれて来ましたが、昭和 年(1999)にNTT芦屋営業所が統廃合により無くなったことを受けて、平成15年(2003)に閉鎖されました。









平成17年(2005)2月に外観はそのままにフランス料理レストラン、ブライダルの施設として建築デザイナー佐藤一郎の設計でリノベーションされ、新たにオープンされました。









ネオルネッサンス様式と現代のモダンな設えとを巧みに融合し、歴史建築と現代の感性とが見事に調和した昭和の再生建築が評価され、平成29年(2017)3月には国の登録有形文化財に登録されています。







外壁は竣工当時のスクラッチタイルが用いられています。
大正12年(1923)に竣工した帝国ホテルにも用いられ"ライト様式"と呼ばれる建築手法のひとつです。

芦屋モリノスの見学を終え、次にフランス料理のランチを頂きます。











3000円のランチコースですが非常に美味しかったです。
デセールまで付いているのでかなりお得で充実したコースでした。