宇治市営茶室「対鳳庵」でお抹茶を楽しみ、平等院の表門に来ました。
平等院はご存知、時の関白だった藤原頼道により平安時代永承7年(1052)、父道長の別荘を寺院に改められたものです。
平安時代の華やかな文化の集大成がここ平等院に集まってる感があります。
平等院の名所のひとつ"藤棚"の横を抜けると鳳凰堂の優雅な姿が目に入って来ます。
しかし、この日のメインは通常非公開寺院の拝観です。
今回は鳳翔館ミュージアムの学芸員の方が境内を案内してくれます。
① 扇之芝
治承4年(1180)、平家打倒の令胸を出した以仁王とともに挙兵し敗れた源頼政終焉の地と言われています。
① 浄土院
一ヶ所目は塔頭寺院の「浄土院」です。
明応年間(15世紀後半)に栄久上人が平等院修復の為に開創された寺院です。
本堂の正面には救世船乗観音さまが、内陣の中央には阿弥陀如来坐像が、脇侍には法然上人像と善導大師像がお祀りされています。
② 養林庵書院
養林院書院(重文)は、桃山時代慶長6年(1601)に豊臣秀吉の隠居城だった伏見城から浄土院境内に移築された建物です。
幅、奥行きともに約9mの檜皮葺の建物で庭園に面した広縁の中央には"寛永の三筆"のひとり松花堂昭乗の扁額が掛かっています。(現在はレプリカです。)
内部の襖絵は狩野山雪「籬(まがき)に梅図」が、床の間の壁絵は狩野山楽「雪景楼閣山水図」が描かれています。
向かって左から書院、仏間、茶室からなり、桃山様式の建物の要素が見らます。
庭園は細川忠興の作庭とされ、珍しく基礎のある織部灯籠が目を引く洗練された平庭枯山水庭園です。
長くなるので、続編に続きます。