昨日の記事の続編です。











檀王法林寺のご本尊さまの阿弥陀如来立像。




③ 心光寺(通常非公開)


浄土宗のお寺で以前に「浄土宗寺院特別大公開」で拝観した事があります。
ご本尊さまは阿弥陀如来坐像です。

平安時代に陰陽師・安倍晴明が鴨川の治水の祈念の為に建立したと伝わります。
ご本尊さまの阿弥陀如来坐像は創建時からのご本尊さまと伝わります。
当初は松原橋の中州にあり法城寺と号した真言宗寺院だったようです。
何度か洪水で流され、江戸時代初期の慶長12年(1607)に現在地に移転しています。
木造地蔵菩薩立像は弘法大師作と伝わるお地蔵さまです。

境内に安置されている石像の地蔵菩薩立像は鴨川上流から流されて来たお地蔵さまです

④ 檀王法林寺



地元の方から「だんのうさん」と呼ばれ親しまれている浄土宗寺院です。

檀王法林寺の本堂にお祀りされている延命地蔵菩薩立像です。
別名「袖取地蔵」と呼ばれ左手に宝珠を持たれています。
左手に錫杖を持たれているのがよく見るお地蔵さまですが、色々なパターンがある様です。
日本では平安時代から信仰が盛んになり、僧形のお地蔵さまが多く造られました。
① あの世で地獄に落ちたときにお地蔵さまに救済してもらい極楽に導いてくれる事を願う信仰。
② お地蔵さまによって現世利益を願う信仰。
ふたつの理由から信仰を集めて来ましたが、平安時代以降は六道を守護する地蔵(六地蔵)に対する信仰から、様々な災いから救済して下さる対象として、観音信仰と共に広く民間に信仰されて来ました。


檀王法林寺のご本尊さまの阿弥陀如来立像。
脇侍には観音菩薩、勢至菩薩像が三尊でお祀りされています。

主夜神。
華厳経に説かれる主夜神で、「守夜」と転じて盗難や火災から防いでくれる神様で、日本には数少ない珍しい神様です。
毎年12月の第1土曜日にご開帳されます。

日本最古の"招き猫"伝説
猫は主夜神のお使いとされて来たために、江戸時代中頃より主夜神尊の銘を刻んだ招福猫が作られ、広く民衆に受け入れられたそうです。
こちらの"招き猫"はお寺がお持ちの物では"日本最古"とされているようです。
川端門。

明和3年(1766)に本堂再建の際に有栖川音仁親王より寄進された門です。
主夜神堂への門である為に赤門で"開運門"と呼ばれています。
