9月14日は、サンケイリビング新聞社主催の〈歩いて発見!奈良散歩〜奈良の老舗・菊水楼の「うな菊」で特別ランチ〉に参加しました。
講師はフリー編集者で奈良市観光大使も務められている倉橋みどりさんです。
また、俳句集を出版され、カルチャースクールで講師を務められるなど"奈良通"の方です。
11時に近鉄奈良駅に集合後、商店街を歩き散策します。
三条通には"高速餅つき"で有名な「中谷堂」があり外国人の方にも知れ渡っているようで、多くの外国人で賑わっていました。
東に進むと奈良の名所のひとつ「猿沢池」があり、その辺りに春日大社の末社「采女神社」が鎮座されています。
「大和物語」によると、奈良時代に天皇の寵愛が薄れたことを嘆き、猿沢池に身を投じた采女(うねめ)の霊を慰めるために創建されました。
毎年の中秋の名月の日には、采女の霊を慰めると共に人々の幸せを祈る例祭「采女祭」が執り行われ、奈良の初秋の風物詩のひとつになっています。
それでも采女の霊は慰められないのか?采女神社の社殿は鳥居に対して反対を向いています。
(女性の執念は怖いですね。)
いよいよお楽しみのランチタイムです。
"老舗料亭の菊水楼"は知ってはいましたが、門構えが立派で入りずらいお店でした。
8年前に東側にある別館をうなぎ専門店「うな菊」に改装され今や評判のお店になっています。
うなぎは僕の好物のひとつですが、コースで頂くのははじめてです。
① 八寸 (鰻巻き.うなぎの肝、酢の物)
どれも上品な味で無茶美味しいです。
② うなぎの白焼
うなぎの白焼、、、初めて食べました。
無茶美味しいです。
関東風に蒸しているのでふわふわです。
塩とわさびと醤油が添えられていて、塩で頂くのがうなぎの旨みが直接に伝わります。
わさび醤油で頂くのも美味です。
もう10年来通っている"上賀茂御料理秋山"さんから"白身の魚の刺身は藻塩で食べるのが一番美味しいですよ"と教えて頂き、我が家にも藻塩を常備しています。
③ うなぎ丼
先程も書きましたが、最初に"蒸し"を入れているので"関西風"とは食感や柔らかさが別物に感じます。
スーパーで買ったうなぎも温める時に料理酒をかけて温めますが、"蒸し"の工程の入ったうなぎには敵いません。
すっかりと関東風のうなぎの虜になってしまったみたいです。
④ 公の物
京都の漬物と違い、よく漬かっていて味が濃いですね。
⑤ 水物
中に無花果や栗の入った凝った羊羹です。
甘すぎず、中の具材の風味が存分に楽しめます。
食事に続いて場所を菊水楼本館に移し俳句の座学です。
その前に料理長の松浦菊美さんから料理についてや奈良への想いについてお話がありました。
岩手県出身の松浦さんは修学旅行で訪れた奈良に取り憑かれ、住込みで働ける"菊水楼"に就職され、50年近く菊水楼一筋でやってこられた方です。
「料理を正直につくり」を常に心がけられている"熱い熱い"料理長です。
その後、倉橋さんの俳句講座。
たった17字で構成する"世界で一番短い文学"と言われる俳句、、、知れば知るほど奥が深いです。