9月2日は西本願寺へ。
この日の10時〜15時まで、「下京・京都駅前サマーフェスタ」で通常非公開の経蔵が公開され行って来ました。
西本願寺の経蔵は江戸時代延宝5年(1677)の建立で国の重要文化財に指定されています。
回転式の転輪蔵を備え、中には「大蔵経(一切経)」が納められています。
このお経は徳川家康に"懐刀"として使えた天海僧正により開版されたもので、徳川家の菩提寺・寛永寺で作られ、12年の歳月を懸けて完成したお経です。
内部の腰まわりには色鮮やかな有田焼の瓦で装飾されています。
正面には転輪蔵を考案した中国・南北朝時代の傅大士(ふだいし)像と二童子像がお祀りされています。
西本願寺の職員の方にお聞きすると今でも正確に回転するそうです。
阿弥陀堂(国宝)
本堂にあたるお堂で阿弥陀如来立像がお祀りされています。
内部のお厨子や柱、欄間などに金箔が貼られていて豪華絢爛、、、桃山文化一色です。
縁側の廊下には様々な意匠の"埋木"で修理がされていて大工さんの遊び心が垣間見えます。
御影堂(ごえいどう・国宝)
親鸞聖人の像をお祀りしているお堂です。
ご本尊さまをお祀りしている本堂(阿弥陀堂)より建物が大きいのが本願寺らしいですね。
阿弥陀堂もそうですが、近年に金箔が貼り直され金色が眩いばかりです。
最後に境内の南にある唐門(国宝)へ。
こちらも修復工事が終わり、建立当初の輝きが戻っています。
その後に修復工事に入っていた土塀も工事が終わっていました。
文化財を守り、次世代に伝えるのも大変な事ですね。
(経蔵内部は撮影禁止だったので掲載の写真は西本願寺HP及びネットから転載させて頂きました。)