8月27日は、アサヒグループ大山崎山荘美術館へ。
12月3日まで、没後10年「舩木倭帆(しずほ)展」が開催されています。
特にガラス工芸に関心がある訳ではありませんが、美術館のリーフレットを見て"ホンモノ"を見たくなりました。
以前は阪急「大山崎」駅やJR「山崎」駅から徒歩で行っていましたが、最近はもっぱら送迎バスを利用しています。
美術館は羽柴秀吉と明智光秀とが天下の覇権を賭けて戦った「天王山の戦い」で秀吉が本陣を構えた天王山の中腹にあります。
7月から名称を「アサヒビール大山崎山荘美術館」から「アサヒグループ大山崎山荘美術館」へと変更されました。
(あまり変わった印象はないですが、、、)
ガラス工芸品については全くの素人ですが、「共に暮らして心が和む温かく美しいガラスを自分の手でつくりたい」との作者の想いが伝わって来るように感じます。
島根県松江市の窯元の家に生まれた彼は島根県大学在学中にガラス工芸を志すようになります。
卒業後は大阪の清水硝子製造所に入社、その後、東京の各務クリスタル製作所に務めながら、同僚の伊藤孚(まこと)とともに自由な創作を目指して共同窯を築きます。
彼が生涯手がけたのは暮らしのなかで活躍する器でした。
デザインから仕上げまで一貫した手作業により生み出された器にはガラスと言う一瞬冷たい印象を受ける素材ですが、何故か柔らかな温もりを感じる作品ばかりです。
柳宗悦や河井寛次郎らが提唱した「民藝」運動に通じるものを感じます。
まさに"使ってこそナンボ、、、"の精神が宿った作品に感じます。
勿論、多くの努力の結晶の昨日ですが、ガラス工芸に無限の可能性を想います。
こちらの"売り"は建築の美しさと2階のテラスからの眺めにあります。
南側には石清水八幡宮が鎮座される男山が望め、その手前には木津川と鴨川、桂川との三川合流の場所が望めます。
北に目を移すと宝積寺の三重塔が遠望できます。
まだまだ暑い日でしたが、テラスで頂く喫茶は大山崎山荘美術館だけの特典です。
スイーツはいつも展覧会に因んだものが提供され、楽しみのひとつです。
別にこちらの美術館を宣伝しるつもりではないですが、まだまだ"売り"があり、そのひとつが地中館「地中の宝石箱」と名付けられた地中にある展示室です。
建築家・安藤忠雄さんの設計で通路の壁はコンクリート打放しで造られています。
以前には「ぶらぶら美術館」でも放映されていました。
超有名な印象派の巨匠クロード・モネの「睡蓮」が常設展示されています。
モネの「睡蓮」を観賞するだけでも値打ちがあります。