京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京料理なかむら お昼の懐石料理

2021年07月30日 10時21分00秒 | 日記
 7月24日のお昼は京料理の名店「なかむら」に伺いました。

場所は中京区の富小路御池下ルです。
一筋東には京都の名旅館の俵屋さんや柊家があります。





歴史は江戸時代の文化文政に始まり、「鯖街道」で運ばれた若狭の魚を公郷衆に供した事に始まります。

その後、茶会席の出張料理で人気を博し、四代目の時代に俵屋、柊家、炭屋の旅館に仕出し料理を納め京料理「なかむら」を設立され、屋号を「一子相伝なかむら」とされました。

料理の幾つかは「一子相伝」で伝えられているそうです。


今回もメルパルク京都の「京の女将さん」シリーズでの参加です。

京都の名店はおひとり様では予約を受けて頂けないですし、それにも増して敷居が高くて気後れしてしまいます。

最近よく参加しているので顔見知りの方も出来て楽しく食事を頂いています。







女将さんの中村尚子さんです。
いつもは女将さんのお話がありますが今回は食事の合間にそれぞれの席でお話をする形を取られています。









先付
湯葉豆腐 雲丹 柑橘ジュレ 花穂 みつば
焼き鱧と雷干しの和え物

京料理の先付らしいです。
味は美味しいのは無論ですが器も長刀鉾を模したものでちゃんと"蘇民将来子孫也"の護符がつけられています。







相伝
白味噌辛子雑

京料理の売りのひとつ出汁を使わない白味噌雑煮です。
凄くこくがあり辛子の風味と相まって非常に美味しいです。

暑い京都の夏真盛りの中、お正月気分になります。

この料理は".一子相伝"で伝えられ、女将さんでさえその作り方を知らないそうです。





向付
ぐじ 柚子 柑橘醤油 茗荷 山葵

ぐじ(甘鯛)のお刺身は初めて頂きました。
身は柔らかですが甘みのある独特の味です。
薬味と一緒に頂くと色々な風味を楽しめます。







凌ぎ
鱧飯蒸し 鷹峯唐辛子 煮山椒

京都の夏は"鱧"が多く使われます。
さっぱりとした中にも脂がのっている鱧と煮山椒や鷹峯唐辛子のバランスが絶妙です。







煮物椀
鱧葛たたき 冬瓜 芋茎 椎茸 柚子

鱧に葛をまぶして湯通しされています。
鱧の旨みが葛でとじられ、しかも舌ざわりが滑らかになり、出汁の美味しさと相まって非常に美味しいです。









名物
ぐじ酒焼 熱燗 昆布だし

京料理の代表格のぐじを酒焼にした一品です。
最初にぐじを頂きます。
皮目はパリパリですが身の方はジューシーです。
ぐじの骨を器の蓋に入れ昆布だしを注いで頂きます。
ぐじの旨みと一体になった昆布だしは京料理の真髄を味わえます。







御飯
新生姜ご飯

香の物
茄子と胡瓜のどぼづけ 山椒塩昆布

お漬物も自家製だそうです。
漬物を半分残して、ご飯をおかわりしました。





水物
アイスクリーム 梅のジャム ミント メロン2種



最後にお店の前で女将さんと記念撮影。

ミシュランガイドには興味はありませんが
帰宅して調べてみると2011年版から11年ミシュラン三つ星の名店である事に驚きもし、納得もしました。

次の"女将さん"シリーズが楽しみです。