7月22日はJR東海の会員イベントで後祭の山のひとつ南観音山を訪ねました。
宵山期間に山を建て懸装品で会所を飾る居祭(いまつり)が行われています。
























イベントは19時からですが30分程早く着きお囃子の様子を見ていました。
昨年に続いての山鉾巡行は中止となりましたが一部の山や鉾は本番さながらに鉾建てが行われています。
これも伝統文化や技術を継承するために大切な事だそうです。
神事の方も関係者の方々で行われ、明日23日には還幸祭が行われ、神さまは八坂神社へとお戻りになられます。
来年はいつもの年と同じように巡行が行われるのを願うばかりです。

南観音山の会所奥にある蔵です。
車輪をはじめ山の骨組みの部材が保管される大切で神聖な場所です。
今回は特別に蔵の中に入れて頂きました。
江戸時代の天明の大火で焼けてしまいましたが、蔵は同じ場所に再建され今日に至っているそうです。200年以上は経過している事になります。


南観音山は画家の加山又造画伯とご縁が深く、懸装品の多くは彼の原画が元になっています。
天龍寺法堂の八方睨みの龍を描かれた画家です。




加山又造画伯による南観音山の格天井の原画です。
しかし、実際に天井に描く前に亡くなられたそうです。
今は漆塗りの天井ですが、いずれは原画を元に花天井にされる予定だそうです。


会所には「四神」の懸装品も吊るされています。

見送幕の「龍王渡海図」です。






いよいよ山に搭乗させて頂きます。
普段、下から見上げる風景とは全く違います。
普段の搭乗では見れない天井裏や、床下も見せて頂きました。


お囃子の鉦を打たして頂きましたがリズム感の全く無い僕には難しかったです。
今回、ご案内頂いた囃子方代表幹事の大槻さまと囃子方の皆さまです。
貴重な体験をありがとうございました。