京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

平等院鳳凰堂

2021年07月23日 19時11分00秒 | 日記
 黄檗山萬福寺を後に次に平等院へと来ました。
宇治上神社と並び世界文化遺産に登録される宇治一番の有名寺院です。







朱色の表門から鉢植えされた蓮の花が迎えてくれます。







順路を左に取ると観音堂があり、その横には「扇之芝」があります。
詳しくは駒札をご覧下さい。





鳳凰堂内部も拝観したかったのですが予想以上に拝観者が多く、90分待ちだったので諦めたました。









鳳凰堂の対岸には鉢植えの平等院蓮が一部咲いていて、極楽往生を夢見た頼道も見た光景です。

近年の修復で創建当初の朱色が鮮やかによみがえり鳳凰堂をより一層浄土の世界へと誘います。

毎年の春分の日と秋分の日には鳳凰堂の真上に夕日が沈んで行きます。
一度、その光景を見てみたいものです。



平安時代の梵鐘(国宝)です。
「天下の三名鐘」と呼ばれる名鐘のひとつで「姿の平等院鐘」と呼ばれています。
他は「声の三井寺鐘」と「勢の東大寺鐘」のふたつです。





こちらは二代目の梵鐘です。



十一面観世音立像。
もとは観音堂のご本尊さまです。

苑路を進むと「鳳翔館」に辿り着きます。
まさに平安時代の国宝の宝庫で最新のデジタル技術で復元された堂内の様子も見る事が出来ます。







「雲中供養菩薩」(国宝)の52躰の一部が鳳翔館の中に展示されています。



わずかに残った顔料を元に復元された雲中供養菩薩のひとつです。

これだけ見てもお堂内がいかに華やかな世界観を持っていたのかがわかります。

阿弥陀如来坐像に従ように観音菩薩がお堂内を舞っています。
それぞれの菩薩の手には様々な楽器を持たれています。



阿弥陀堂の屋根を飾る鳳凰の一対です。
共に平安時代創建当時の鳳凰でこれだけでも国宝です。









鳳凰堂のご本尊阿弥陀如来坐像です。
平安時代の仏師定朝が制作した事が資料に残る唯一の仏像です。

今までの一木造りから寄木造に変遷していく過程の仏さまでもあります。

平安時代後期、天喜元年(1053)に鳳凰堂に安置された事が記録に残ります。
坐高277.2mの丈六の阿弥陀さまです。









平等院塔頭の浄土院です。



境内には桃山時代の1601年に豊臣秀吉の居城伏見城から移された重要文化財の養林庵書院がありますが残念ながら非公開です。









境内には源頼政公の墓所があり毎年、命日の5月26日には平等院で"頼政忌"が営なまれます。

源頼政は後白河天皇の第二皇子の以仁王を奉じて1180年に兵を挙げ平家軍2万8千騎と戦いますが敗れ前述の「扇之芝」で自害したと"平家物語"で記述されています。







JR宇治駅前には茶壺の形をした郵便ポストが設置されています。
さすが、お茶のまちですね。