聖徳太子の御遺跡を訪ねて大阪市天王寺区にある愛染堂勝鬘院に来ました。



徳川秀忠により再建された本堂です。











これで11ヶ所目になります。





地元だけに一度は訪ねていても良さそうな愛染さんですが、実は初めてお祀りします。

例年、大阪三大祭のトップを切って6月30日から7月2日の三日間開催される愛染祭ですが、今年はコロナ禍の中で規模を縮小して開催されました。(屋台や宝恵駕籠なども有りませんでした。)


徳川秀忠により再建された本堂です。
寺名からご本尊が愛染明王である事は分かりますが「勝鬘院」がその後に付くのは聖徳太子がこの場所で「勝鬘経」の経典を人々に講じられた場所に当たるからです。

もしかすると聖徳太子が推古天皇や蘇我馬子の前で講じた「勝鬘経講讃図」はこの地かもしれないですね。



ご本尊の愛染明王は秘仏で毎年の愛染明王の大縁日にあたる愛染まつりの期間(6月30〜7月2日)と新春ご開帳(1月1日〜7日)の年間10日間しかご開帳されません。
今年は聖徳太子1400年の大遠忌にあたり、また、JR西日本とのタイアップもあり6月から7月の土・日曜に特別ご開帳が行われています。



最初の多宝塔は推古天皇元年(593)に聖徳太子により建立されましたが織田信長による石山本願寺攻めの際に焼失、慶長2年(1597)に豊臣秀吉夢により再建されました。



内部には秀吉が戦勝祈願のために造像させた尊像が描かれています。(非公開)
大阪市内では最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されています。

前日までの「愛染まつり」の後片付けの真っ最中でした。




御朱印を授与して頂き、次にご本尊の毘沙門天像がご開帳されている信貴山朝護孫子寺へと向かいます。