佛光寺から東山区にある東福寺塔頭天得院へと来ました。
通常非公開の寺院ですが、桔梗の咲くこの時期に公開されます。
庭園は桃山時代の作庭と言われますが確かな事はわからないそうです。
前ご住職の爾(その)英晃さんとはFacebookでやり取りをさせて頂いておりました。
東山区の公安委員や本山の総務部長にもなられ、これからと言う時に急死されてしまいました。
笑顔が素敵で、どなたからも好かれる方でした。
そんな訳で天得院が公開されると必ず拝観し、爾さんのご位牌に手を合わせてご冥福をお祈りしています。
まだ40代後半、、、これからと言う時にご本人は無論、周りの人達にとっても無念でなりません。
杉苔に覆われた庭園に白色と紫色の桔梗の花が映えます。
花頭窓からみる庭園も美しいです。
天得院は東福寺の塔頭の中でも由緒ある寺院で慶長19年(1614)東福寺第227世・文英清韓(ぶんえい せいかん)長老が住持となられました。
清韓は豊臣秀吉、秀頼より信頼を得、秀頼の依頼により方広寺鐘銘を選文されましたが銘文中の「国家安康、君臣豊楽」が徳川家を呪うものとして家康の怒りを招き、天得院は取り潰しに会います。
現在の堂宇は天明9年(1798)に再建されたものです。
また、境内の北側には「東福寺幼稚園」を運営されています。