毎年12月16日は奈良東大寺で秘仏が公開されます。
俊乗堂、行基堂、念仏堂、鐘楼は大仏殿の東方「鐘楼の丘」と呼ばれる台地にあります。
向かって右手から入堂します。そこには素晴らしい阿弥陀如来立像(重要文化財)が安置されています。
先ず最初に拝観したのが俊乗堂です。
俊乗堂、行基堂、念仏堂、鐘楼は大仏殿の東方「鐘楼の丘」と呼ばれる台地にあります。
平家による南都焼き討ち(治承4年・1180)の後、東大寺再建の大勧進として復興に尽力された俊乗坊重源にゆかりの深いところです。
江戸時代元禄17年(1704)公慶上人が重源上人の偉大な功績をたたえ、菩提を弔うためにこの地にお堂を建て、現在は国宝指定されている重源上人像をご本尊とされました。
向かって右手から入堂します。そこには素晴らしい阿弥陀如来立像(重要文化財)が安置されています。
重源上人が仏師快慶に造らせたと伝わります。
左側には愛染明王像(重要文化財)がお祀りされています。
いよいよご本尊の重源上人像(国宝)にお祀りします。
東大寺再建の大勧進を務められ、各地を勧進しまわられたご苦労が滲み出ているのと同時に東大寺再建にかける信念と精神力の強さを感じます。
先程の阿弥陀如来立像と同じ快慶作と伝わりますが残念ながら確証となるものは伝わっていないそうです。
ここから北に向かい石段を降りたところに大湯屋(重要文化財)があります。
治承元年(1239)重源上人により再建されています。
内部には鋳物師・草壁是助(くさかべ これすけ)が建久8年(1197)に鋳造した大きな鉄製湯船(重要文化財)が置かれています。
(内部は通常非公開です。)
大仏殿の東西にあった七重塔の相輪部分が再現されています。
「鐘楼の丘」にある鐘楼、梵鐘で駒札にあるように共に国宝です。
鐘楼は重源上人の後を継ぎ大勧進となった栄西(ようさい)禅師が承元年間(1207〜7)に再建されたもの、梵鐘は重量26.3tもあり東大寺創建時のものだそうです。
俊乗堂の東側にある行基堂です。
かっては重源上人の御影堂でしたが現在は仏師賢慶(けんけい)作の行基菩薩像が安置されています。
更に東側には念仏堂(重要文化財)があります。
駒札にあるように、もとは地蔵堂といわれ内部には仏師康清作の地蔵菩薩像(重要文化財)が安置されているそうです。
御朱印を授与して頂き、次に開山堂(国宝)へ向かいます。
堂内は撮影禁止なので仏像の映像はネットから転載されて頂きました。