京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

元離宮二条城 勅使の間入室

2021年01月15日 07時30分00秒 | 日記
 西賀茂の正伝寺を拝観後、元離宮二条城へと来ました。
もう何度も来ているので"もういいだろう!"ですが、今回は"勅使の間に入室できるので来た次第です。





京都市もあの手この手でリピーターを増やそうと色々と努力されています。





東大手門(重要文化財)から入城します。この門は二条城の正門にあたり寛文2年(1662)ころの建築です。









次に二ノ丸御殿(国宝)の入口には豪華絢爛な唐門(重要文化財)があります。
平成25年(2013)の修復で屋根の葺き替えや飾り金具、彫刻の色彩が甦りました。
新たな発見として天皇家の家紋16弁の菊の紋章の下から三つ葉葵の徳川家の家紋が発見されています。
天皇家の別荘(離宮二条城)になり、新たに菊の紋章を造るのではなく、三つ葉葵の上に被せていたようです。



国宝二ノ丸御殿への入口です。遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院とが雁行形に配置されています。



部屋数33、総数800畳の各部屋には狩野探幽はじめ狩野派の障壁画で装飾されています。
狩野派は大所帯の絵師集団で松が得意の者、虎が得意な者など、それぞれ得意分野を生かした分業制で制作されたようです。









原画は痛みが進み現在も模写の襖絵と入れ替えの工事が進行中です。









制作当初はこんな感じだったのですね!
原画を見慣れているせいか少し煌びやか過ぎるように感じます。 

外された原画は収蔵庫て保管され定期的に公開されます。



上の写真は収蔵品展示室でガラス越しではありますが登城した大名の気分が味わえます。


室内の撮影は禁止なので障壁画の写真はネットから転載させて頂きました。

大広間三の間と勅使の間の間にある欄間は厚さ35cmの檜の板を両面から透し彫りにした素晴らしい欄間彫刻です。
前者からは牡丹の花、後者からは孔雀が彫刻されています。
今ではこの様な彫刻が彫れる職人は居ないそうです。







国の名勝庭園に指定されている二ノ丸庭園です。
当初は大広間の将軍が座る上座からの眺めを考え作庭されましたが、寛永3年(1626)の後水尾天皇行幸の際に行幸御殿からの眺めも考慮された庭園に代改修されました。
南国の植物"蘇鉄"も植えられ徳川将軍家の権威を示す植物でもあります。
蘇鉄は寒さに弱いので冬季には菰が巻かれています。

後水尾天皇は五日間に渡り滞在され、特に天守からの眺めがたいそう気に入られ2度、登られ帳簿を楽しまれたそうです。
先程の唐門も行幸時に造られたものです。





本丸櫓門です。
徳川家康により天下が定まり平和な時代を象徴する平城ですが、そこは城郭、防御に抜かりが無いのは武家の棟梁の城を感じます。

今回は本丸に寄らずです。
京都御苑にあった桂宮家の御殿が移築されてありますが、現在、耐震工事を兼ねた修復の最中です。
貴重な宮家の建物で重要文化財指定を受けています。



最後に"御城印"を購入しました。
以前は一種類しかありませんでしたが今年の干支"丑"にちなんだ限定の御城印が二種類増えていました。

通常品より200円高い500円でした。