京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良東大寺 秘仏開扉② 開山堂

2021年01月05日 08時44分00秒 | 日記
 俊乗堂で重源上人像にお祀りの後、開山堂へと向かいます。





3月の"お水取り"で有名な二月堂下に東大寺開山堂(国宝)があります。
白壁に囲まれた宝形造の小さなお堂ですが立派な国宝建築物です。



内陣中央には八角形のお厨子があり、中には東大寺初代別当(住職)良弁僧正像(国宝)がお祀りされています。

良弁僧正の出世には諸説あり、持統天皇3年(689)に相模国の漆部(ぬりべ)氏の子で義演 淵(ぎえん)僧正に師事された説や近江百済氏の出身で幼児期に鷲にさらわれ義淵僧正に育てられた説があります。





聖武天皇の要請に応えて東大寺の創建に尽力、天平宝字7年(763)に僧正位に昇り、宝亀4(773)閏11月16日に遷化されています。





それから246年後の寛仁3年(1019)に初めて遠忌法要が営まれ、開山堂と安置されている良弁僧正像も同時に造立されたといまれています。

久しぶりに良弁僧正像にお会いし、その意思が強く、凛々しいお姿に心を洗われる気になりました。
(良弁僧正像の写真はネットから転載されて頂きました。)

次に法華堂(三月堂)へと向かいます。