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古事記

2021-10-03 16:29:57 | 霞んだ光景


 古事記には、騙(だま)し討ちを自慢げに書いていることが多い。
 たとえば、
 ヤマトタケルは兄が便所に入っていこうとするのを待ち構えて、
つかまえ、手足をへし折り、コモにくるんで投げ捨てる。
 また、ヤマ「ソ」タケル兄弟を女装して騙し、
兄の方を胸から背中まで剣で串刺しに、弟は尻から剣を突き刺した。

読んでいて、日本的ではなく不思議な気がしていた。


 古事記序文に、さまざまな事柄を記憶していた稗田阿礼(ひえだのあれ)の
かたる言葉を記したと書かれている。
梅原猛「記紀覚書」は、稗田阿礼は藤原不比等(ふじわらふひと)だと述べている。
都合がよいように書き換えているということだ。


 関裕二「藤原一族の正体」では、藤原不比等の父である中臣(藤原)鎌足(なかとみのかまたり)は
朝鮮半島の国百済(くだら)王子豊璋(ほうしょう)ではないかと述べている。
 律令を作り悪用して私有財産を増やし続け、
邪魔者を殺していった「日本を不幸にした一族」だという。


 作成した日本歴史年表を眺めていると、
なんとなくそんな気がしてきた。

 大昔の話である。

(備考)複雑になるので、天武天皇に関しては抜かしている。

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