今週も各社全油種２円値上げを通知 元売仕切、顧客買い控えへの懸念も

石油元売各社の５月第４週から最終週にかけての仕切価格は、引き続き原油価格の上昇と円安の進展を反映して今週も各社が全油種２円値上げを通知した。
仕切価格は４月後半から値上げが続いており、これで累計値上げ幅は７・５円となる。未達コストの拡大を避けるため、ＳＳ市況への転嫁が加速しているものの、「転嫁しても追い付かず、追いついたところでユーザーの買い控えが待っている」（業界筋）という厳しい状況にある。

石油通信社

草の根交流でアラブと日本の懸け橋に 日本アラブ協会60年、森川桂造会長語る

今年で創立60年を迎える日本アラブ協会の森川桂造会長は、本紙のインタビューで「アラブ地域の人々は、日本の教育に興味を持っている。首脳らが語るのは、石油がなくなった時に何をすべきなのか、つまり最後の原油〝ラストバーレル〟が輸出された時にどういう国になっているかが大切なのだと口を揃える。日本アラブ協会は草の根外交という立場だが、活動を通じてこうした動きの一助になっていければと考えている」と語った。

石油通信社

ムバラスクルード初年度輸入52万klに 17年度原油輸入、米国・カザフ大幅増

経済産業省のまとめによると、２０１７年度のわが国の原油輸入における中東からの輸入は、前年度比▲３・０％に減少している一方、米国産原油が前年度比約２倍となっているほか、カザフスタン原油も約４倍の水準に増加しており、多様化が進んでいる。
また、コスモエネルギーグループが昨年12月に輸入したヘイル油田から産出された原油「ムバラス・クルード」は51万８千kl輸入されている。

石油通信社

最終予測が確定 石油通信社推計、５月通関原油ＣＩＦ

石油通信社推計による２０１８年５月の原油ＣＩＦ予測（最終）は、ドル建てで２次予測に比べ０・08ドル引き上げ、円建てベースで43円引き上げた。

石油通信社

産油国協調減産続けば油価80ドルも 石油鉱業連盟、渡辺修会長続投挨拶

石油鉱業連盟は17日都内で定時総会を開催し、渡辺修会長の続投を決めた。
その後の懇談会で渡辺会長は、石油鉱業連盟を取り巻く環境について、「追い風が吹きつつある。私は年始に今年は潮目が変わると話した。その後、原油価格は60ドル台で推移していたが今月に入り、トランプ大統領のイラン核合意からの離脱宣言で70ドルを超えている。今後の動きに注視する必要があるが、６月末に見直すことになっているＯＰＥＣや非ＯＰＥＣの減産合意がそのまま継続されるとなると80ドルを超える局面もあるのではないか。地政学リスクを見守っていきたい」との見通しを示した。

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