資源エネルギー庁の資源・エネルギー統計や石油連盟の原油・石油製品供給統計週報によると、2021年9月末の灯油在庫は、石連週報の9月26日~10月2日時点で253万9千klで推移しており、おおむね例年並みとなった。
9月末の灯油在庫は、石油業界自由化前の1990年代前半までは、冬場の需要に備えて500万klを目標に在庫が積み増されていたが、近年はオール電化の普及や暖冬傾向などで灯油需要が目減りしている。このため、9月末時点の灯油在庫も減少傾向が続いていたが、その時々で象徴的な動きがみられる。
2021年は、コロナ禍の2年目を迎えて製油所の稼働調整が計画的に行われ、一部の製油所の閉鎖などでオールジャパンのトッパー能力が減少したことで、在庫はコロナ前の水準に落ち着いた。今冬は原油高・円安による石油製品価格の高騰がクローズアップされているが、引き続き平時・有事を問わず安定供給が求められる状況にある。
石油通信社
9月末の灯油在庫は、石油業界自由化前の1990年代前半までは、冬場の需要に備えて500万klを目標に在庫が積み増されていたが、近年はオール電化の普及や暖冬傾向などで灯油需要が目減りしている。このため、9月末時点の灯油在庫も減少傾向が続いていたが、その時々で象徴的な動きがみられる。
2021年は、コロナ禍の2年目を迎えて製油所の稼働調整が計画的に行われ、一部の製油所の閉鎖などでオールジャパンのトッパー能力が減少したことで、在庫はコロナ前の水準に落ち着いた。今冬は原油高・円安による石油製品価格の高騰がクローズアップされているが、引き続き平時・有事を問わず安定供給が求められる状況にある。
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