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中国合弁継続、OIREC製造拠点を千葉 JXTG、来年10月に大阪製油所を停止へ

2019-07-24 07:11:33 | 日記
JXTGエネルギーは23日、中国石油国際事業日本(PCJP)との協業継続の検討に関する基本合意書の締結と同社石油製品の生産・供給体制の再構築について発表した。
両社は現在、大阪国際石油精製(OIREC)を設立し、2010年10月から大阪製油所(大阪府高砂市、トッパー能力11万5000BPSD)を運営しているが、両社はこのほど協業継続に基本合意。運営する製油所を千葉製油所(千葉県市原市、12万9000BPSD)に切り替えることで検討を進めることにした。
この製造拠点切り替えにともない、JXTGエネルギーは大阪製油所を取得したうえで2020年10月をめどに精製機能を停止し、アスファルト発電設備を運営する事業所として再構築することにした。詳細はこれから詰めることになるが、大阪国際石油精製の資本比率(JXTG=51%、PCJP=49%)や引取数量は維持するなど、これまでの枠組みは継続したい考え。大阪製油所の従業員253名の雇用は他の製油所に振り替えるなどして維持する。千葉製油所とコスモ石油千葉製油所との千葉地区連携については、「現在の枠組みで継続する」(JXTGエネルギー岩瀬常務)との認識を示した。
なお、今後の供給体制再構築については、「内需が減退しており、立地や停止した場合にどうカバーするかなどの観点などで引き続き検討を進めている。これまで室蘭製造所の事業所化や川崎製油所と川崎製造所の組織一体化などを進めており、麻里布製油所におけるベトナムとの合弁に向けた検討も進めている」(同)としている。

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