石油連盟の月岡隆会長は、22日の定例記者会見で21日夜に北海道胆振中東部で発生した最大震度6弱の地震について触れ、「まずは負傷された方にお見舞い申し上げたい。製油所や油槽所は大きな被害がなく、通常出荷中だが、一時的ではあるもののSSに行列ができた」と説明し、「安倍首相は1月末の施政方針演説で今後3年間で国土強靭化に集中的に取り組み、SS8000ヵ所への自家発電機設置に言及したことを我々石油業界はしっかりと受け止めていかなければならない。製油所や油槽所でも自家発電機の設置と耐震・液状化対策などの強靭化を進めており、安定供給に万全を期す取り組みを進めているところだ」と語った。さらに石油業界の災害時対応について「我々は、災害時においても平時と変わらぬ供給体制を構築することを目指しており、訓練などを重ねて課題を見出し対応していく。他方で全石連との満タン+灯油1缶運動が消費者の皆さんに浸透していれば、災害時のSSの行列は緩和されるはずだ。石連ではこうした活動を進めるとともに、SNSを通じて在庫状況など無用な混乱を避けるための情報発信の準備を進めているところだ。防災の取り組みは避けて通れない」と強調した。
石油通信社
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