出光興産は11日、ニソン・リファイナリー・ペトロケミカルリミテッド(NSRP、出光興産35・1%、クウェート国際石油35・1%、ペトロベトナム25・1%、三井化学4・7%)が運営するベトナム・ニソン製油所の商業運転を開始したと発表した。
出光によると、ベトナムの国内石油製品需要は、年6%の経済成長に支えられて増加。足下では約50万BDで旺盛な輸送用需要を背景に白油中心で拡大が見込まれている。ニソン製油所(トッパー能力20万BD)の商業運転開始でベトナム国内ではズンクアット製油所(14万7千BD)とあわせて国内需要の約7割の供給を賄うことになるが「ベトナム国内の石油需要はこのまま伸び続けるとは考えられないが、右肩下がりになることもない。NSRP4社の合意が前提となるが、こうした需要を見極めながらニソン製油所のトッパー能力の増強も検討していきたい」(寺崎与志樹ベトナム事業室長)としている。
出光の今後の海外展開については「ニソン製油所では現地雇用の人員への技術伝承を進め、ベトナム人の手によるベトナムの成長を後押しする。一方で出光からニソン製油所に派遣したオペレーターは大きな財産となる。今後海外で製油所を展開するチャンスがあれば、出光は(日本の石油元売)他社の中で最もノウハウを持つということになる。人的財産を活用し海外展開を図っていきたい」(松下副社長)と強調した。
石油通信社
出光によると、ベトナムの国内石油製品需要は、年6%の経済成長に支えられて増加。足下では約50万BDで旺盛な輸送用需要を背景に白油中心で拡大が見込まれている。ニソン製油所(トッパー能力20万BD)の商業運転開始でベトナム国内ではズンクアット製油所(14万7千BD)とあわせて国内需要の約7割の供給を賄うことになるが「ベトナム国内の石油需要はこのまま伸び続けるとは考えられないが、右肩下がりになることもない。NSRP4社の合意が前提となるが、こうした需要を見極めながらニソン製油所のトッパー能力の増強も検討していきたい」(寺崎与志樹ベトナム事業室長)としている。
出光の今後の海外展開については「ニソン製油所では現地雇用の人員への技術伝承を進め、ベトナム人の手によるベトナムの成長を後押しする。一方で出光からニソン製油所に派遣したオペレーターは大きな財産となる。今後海外で製油所を展開するチャンスがあれば、出光は(日本の石油元売)他社の中で最もノウハウを持つということになる。人的財産を活用し海外展開を図っていきたい」(松下副社長)と強調した。
石油通信社