kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ジャージー・ボーイズ』を観て

2014-10-04 15:54:36 | 映画・ミュージカル、音楽題材

14-78.ジャージー・ボーイズ
■原題:Jersey Boys
■製作年、国:2014年、アメリカ
■上映時間:134分
■料金:1,800円
■鑑賞日:10月4日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)

 

□監督・製作:クリント・イーストウッド
◆ジョン・ロイド・ヤング
◆エリック・バーゲン
◆マイケル・ロメンダ
◆ヴィンセント・ピアッツァ
◆クリストファー・ウォーケン
◆エリカ・ピッチニーニ
◆レネー・マリーノ
◆マイク・ドイル
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
『グラン・トリノ』などの名匠クリント・イーストウッドが監督を務め、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを基に描くドラマ。1960年代にザ・ビートルズと並ぶほどの人気を誇ったアメリカのポップスグループ、ザ・フォー・シーズンズの光と影を数々の名曲と共に映し出す。ブロードウェイ版同様ジョン・ロイド・ヤングが、バンドのリードボーカル役を担当。

ニュージャージー州の貧しい地区に生まれたフランキー・ヴァリ、ボブ・ゴーディオ、ニック・マッシ、トミー・デヴィート。希望のない町に生まれた4人は、自分たちの音楽だけで夢のような成功をつかみ取る。彼らはザ・フォー・シーズンズとして、『シェリー』、『恋はヤセがまん』、『恋のハリキリ・ボーイ』、『悲しき朝焼け』、『悲しきラグ・ドール』、『バイ・バイ・ベイビー』、『愛はまぼろし』、『君の瞳に恋してる』といった数々の名曲をヒットさせ、音楽界に不滅の伝説を打ち立てていく。しかし、そのまばゆいばかりの栄光ゆえに、裏切りと挫折、別離、家族との軋轢といった不幸が彼らを襲う……。

クリント・イーストウッド監督の最新作はミュージカル作品の劇場版でしたので、彼らしい緻密なストーリー構成とか演出に期待せずに観た方が良い作品でしょう。フォーシーズンズというコーラス・グループについての予備知識は残念ながら殆どありませんでしたが、彼らのレパートリーの数曲は知っていました。そして、ハイライトにもなっているフランキー・ヴァリのソロ作品として発表された「君の瞳に恋してる」の裏話として彼の娘の悲話があったことは知りませんでした。この曲はダンスナンバーとして個人的にはボーイズ・タウン・ギャングのカバーの方が馴染みがありますが、それがヒットしていた当時もカバーだったことは知っていてもフォーシーズンズの事は疎かった管理人です。

ストーリーとしては元々はトミーが主導していたグループにフランキー・ヴァリがリード・ヴォーカリストとして加わり、更に、ボブ・ガウディオがソングライターとして加入したことでグループはヒット街道に乗る。ここからはヒットの連続でガウディオとプロデューサーでもあり作詞担当のボブ・クルーの紡ぎだすメロディーでグループは頂点を極める。だが、その裏ではトムの借金問題などグループはぎくしゃくしてくる。ただこのぎくしゃくした頃の描き方はイーストウッド作品にしては珍しく中だるみ気味なパートだったが、この部分がグループの崩壊とフランキーのソロ転向にも繋がるので重要なパートでもあります。
フランキーは娘の死に打ちひしがれ私生活も不安定になるなかで「君の瞳に恋してる」が発表され、再び表舞台に返り咲くことに。

メンバーの脱退もあったフォーシーズンズは1990年のロック殿堂入り記念コンサートで再会、このシーンは良かったですね。その後のメンバーたちの近況が字幕で紹介されましたが、残念ながら作詞担当のボブ・クルーは認知症を患って9月11日に亡くなっていました。因みにフランキー・ヴァリは今でも現役で歌っているそうです。


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