kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『渇き。』を観て

2014-07-15 23:03:18 | 映画・邦画

14-60.渇き。
■配給:ギャガ
■製作年、国:2014年、日本
■上映時間:118分
■料金:1,100円
■鑑賞日:7月14日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)

 

□監督・脚本:中島哲也
□脚本:門間宣裕、唯野未歩子
◆役所広司
◆妻夫木聡
◆小松菜奈
◆橋本愛
◆二階堂ふみ
◆清水尋也
◆オダギリジョー
◆國村隼
◆中谷美紀
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
品行方正だった娘・加奈子が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていく。交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、ある手掛かりをつかむが、それと同時に思わぬ事件に直面することになる。

この映画、原作は読んでいないので違いは分からないけど、終始一貫、役所広司のテンションの高い演技が良くも悪くも印象的だった。彼はどんな役を演じていてもそれを物にする演技力の高さが売りだが、ここでもその良さは発揮されている。だが、その高さに果たして周りが付いて行けていたかは多少疑問に残るが、それでも配役的にはバランスが取れていたと思う。
ストーリー的には離婚した妻と暮らしている高校生の娘、加奈子が魔性の女ぶりを遺憾なく発揮して大人たちを振りまわす様子が傑作だが、その加奈子が中谷美紀に刺されてしまっていたというオチには?が着く。でも、不良仲間や学校の同級生やはたまたヤクザも手玉に取ろうとしていた、そんな娘の行状を全く知らなかった父、ここまで極端ではなくても、世の中の父親、特に離婚して一緒に住んでいないと行動って把握出来ないものなんですね。私には年頃の子どもはいませんので、その辺の感情とかは理解不能ですが、スマホや携帯が当たり前の様な世の中では自分の子供の交友関係を知るのは難しいのでしょうね。
自分の頃は「○○クンとか○○サンから電話よ~」って母が電話を取れば、自分の息子が誰クンと親しいとか分かるけど、今は無いもんね。

加奈子を演じていた小松菜奈、今後、どういう役を演じるのか注目したい。


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