kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『パークランド-ケネディ暗殺、真実の4日間』を観て

2014-07-05 11:46:55 | 映画・ドラマ、アクション

14-56.パークランド-ケネディ暗殺、真実の4日間
■原題:Parkland
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:93分
■料金:1,800円
■鑑賞日:7月5日、ヒューマントラストシネマ有楽町(有楽町)

 

□監督・脚本:ピーター・ランデスマン
◆ザック・エフロン
◆マーシャ・ゲイ・ハーデン
◆ポール・ジアマッティ
◆ビリー・ボブ・ソーントン
◆ジェームス・バッジ・デール
◆ジャッキー・ウィーヴァー
◆コリン・ハンクス
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
全世界に衝撃を与えた、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディのダラスでの暗殺事件。いまもなお多くの謎が残るケネディ大統領と容疑者とされるオズワルドの暗殺の真相に迫る社会派ドラマ。長年、ジャーナリストとして活躍してきたピーター・ランデスマンが、まったく新しい視点から事件の裏側に迫っていく。プロデューサーの一人としてトム・ハンクスが参加している点にも注目。

1963年11月22日、アメリカ大統領ケネディがジャクリーン夫人とジョンソン副大統領とともにテキサス州ダラスを訪れるということで、街は熱気に包まれていた。エイブラハム・ザプルーダーはパレードを撮影しようと、所有する8ミリカメラを携えディーリー・プラザへと向かう。大統領夫妻を乗せたリンカーン・コンティネンタルが見えてきたそのとき、銃声が鳴り響いた。凶弾に倒れたケネディ大統領は市内のパークランド病院に搬送され、懸命な救命措置を受けたものの、帰らぬ人となる。突然の悲劇に、街は混乱し、全世界に衝撃が走った。急遽大統領職を委任されたジョンソン副大統領、警備にあたっていたシークレット・サービス、リー・ハーヴェイ・オズワルド容疑者を別件でマークしていたFBI捜査官、そしてオズワルドの家族は、この事件を境に運命を大きく変えていく。2日後、リー・ハーヴェイ・オズワルドが銃撃され、奇しくもケネディ大統領と同じくパークランド病院に搬送されてくる……。
ケネディ暗殺事件を救急搬送され原題にもなっている「パークランド病院」でのザック・エフロン演じる新人研修医の奮闘、マーシャ・ゲイ・ハーデンが演じるヴェテラン看護婦とSS(シークレット・サービス)らとの混乱時のやり取りなど、今までには無い視点で一部描かれている。更に、犯人として逮捕されたオズワルドをめぐる家族(兄、母、妻)の中でも兄のうろたえた様子と母の達観したような表情が対照的だった。ラストはそのオズワルドが暗殺されてしまい、埋葬地を巡っても「大統領暗殺犯」を埋葬することを拒否する墓地や教会があり最後まで混乱する。

IT社会の今では考えられないSSやFBIの失態も果たしてどこまでが真実なのかは、大統領死後75年間はその真実は封印されると言われていますがその理由も憶測を呼び謎を深めています。映画としては邦題にあるような「真実」は当然ながら何もありませんし、作品としての演出もありません。それでも俳優陣は若手スターのザック・エフロンが新人研修医に扮して大統領の心臓マッサージを施したり、ポール・ジアマッティが撮影した8mフィルムを巡る捜査側との駆け引きなど見どころは多いが、監督がジャーナリスト出身で生粋の映画人ではないので材料を上手く処理しきれていない印象を持った。


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