kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ハンガー・ゲーム』を観て

2012-10-03 10:39:56 | アメリカ映画 2012

12-78.ハンガー・ゲーム
■原題:The Hunger Games
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:143分
■字幕:石田泰子
■観賞日:10月1日、吉祥寺オデヲン
■料金:1,000円

 

□監督・脚本:ゲイリー・ロス
◆ジェニファー・ローレンス(カットニス・エヴァディーン)
◆ジョシュ・ハッチャーソン(ピーター・メラーク)
◆リアム・ヘムズワース(ゲイル・ホーソーン)
◆スタンリー・トゥッチ(シナ)
◆ドナルド・サザーランド(スノー大統領)
◆レニー・クラヴィッツ(シナ)
◆ウディ・ハレルソン(ヘイミッチ・アバナシー)
◆エリザベス・バンクス(エフィー・トリンケット)
◆ウィロー・シールズ(プリムローズ・エヴァディーン)
◆アレクサンダー・ルドウィグ(ケイトー)

【この映画について】
世界で5000万部以上の売り上げを記録したスーザン・コリンズの原作小説「ハンガー・ゲーム」を映画化し、全米で大ヒットを記録した本作。24人の少年少女たちが殺し合うハンガー・ゲームというショッキングな題材を扱いながらも、残虐描写は少なく、ハンガー・ゲームの準備の模様や少年少女の成長や初恋などの方を中心に描かれている。
ゲームで勝ち残るための手段の一つとして、イメージ戦略やプライバシーの演出などで民衆の支持を得ようとマスコミを利用しようとする展開も面白い。
クール・ビューティーな主人公のカットニスを演じたのは、「ウィンターズ・ボーン」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンス。『シービスケット』のゲイリー・ロスが監督を務めている。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
巨大独裁国家パネム。最先端都市キャピトルと12の隷属地区で構成されるこの国では、国民を完全服従させるための見せしめ的イベントとして、毎年1回、ハンガー・ゲームが開催されていた。
その内容は、パネムの全12地区それぞれの12~18歳の若者の中から、男女1人ずつの合計24人をプレイヤーとして選出し、最後の1人になるまで戦わせるサバイバル・コンテスト。一部始終が全国に生中継され、パネムの全国民に課せられた義務で、キャピトルの裕福なエリート層にとっては極上の娯楽コンテンツだった。

第74回ハンガー・ゲームが開催されることとなり、プレイヤー抽選会が開催された第12地区。カットニス・エヴァディーンは、不運にもプレイヤーに選ばれた12歳の妹プリムローズに代わってゲーム参加を自ら志願する。男子のプレイヤーに選ばれたのは、同級生ピータ・メラークだった。
キャピトルに到着すると、専属スタイリストのシナと対面。ゲームを有利に進めるには、見栄えを良くして積極的にアピールし、スポンサーを獲得する必要があるのだ。続いてカットニスたちは、教育係ヘイミッチの指導の下、厳しいトレーニングに打ち込む。そこでサバイバル術や武器の使い方を学びつつ、お互いの力量を探り合う24人。
優勝候補は第2地区代表で冷酷非情なケイトー。彼は、幼いころからハンガー・ゲームに勝つための特殊訓練を受けてきたプロフェッショナルだった。いよいよ訪れる開戦の日。24人は、カウントダウン終了と同時に、鬱蒼とした森に囲まれた草原のスタート地点から全力で駆け出す。家族のため、自分の未来を切り開くため、狩りで鍛えた弓矢の腕前を生かして戦うカットニスは、やがて想像を絶するクライマックスに身を投じてゆく……。

本作は3部作としての1本目との位置付けでありこれ1本で完結とは行かないので、3本観てみたいと思わせる内容の作品だった。特に、主役カットニスを演じるジェニファー・ローレンスの代表作となりそうな内容であり、彼女の出世作でもあった「ウィンターズ・ボーン」で発揮した演技力が確かなものであることが証明された一作とも言える。
今回は24人の選抜隊から命を賭けたサヴァイヴァル・ゲームを生き抜く役であり、次々と脱落する男達を尻目に生命力の強さ(その源は妹や家族の為だが)を遺憾なく発揮していた。彼女の武器は弓なのだが、弓で的を射抜く正確さと瞬時の判断の良さは本命視された他のメンバーをも凌駕する。
このゲームはパネム全体の娯楽としてTV中継されショウアップされるのだが、その司会者でもあり大統領にも近い存在であるシナを演じるスタンリー・トゥッチの見事な演技も全体を盛り上げる上で目立っていた。

カットニスの逞しさと男を巧に味方に付けながらも翻弄するしたたかさが2作目以降にどのように繋がって行くのか楽しみである。


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