kintyre's Diary 新館

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映画『リンカーン弁護士』を観て

2012-07-23 09:41:53 | アメリカ映画 2012

12-60.リンカーン弁護士
■原題:The Lincoln Lawyer
■製作年、国:2011年、アメリカ
■上映時間:119分
■字幕:杉田朋子
■観賞日:7月21日、新宿ピカデリー(新宿)



□監督:ブラッド・ファーマン
◆マシュー・マコノヒー(ミック・ハラー)
◆ライアン・フィリップ(ルイス・ルーレ)
◆マリサ・トメイ(マギー・マクファーソン)
◆ウィリアム・H・メイシー(フランク・レヴィン)
◆ジョシュ・ルーカス(テッド・ミントン)
◆ジョン・レグイザモ(ヴァル・ヴァレンズエラ)
◆マイケル・ペーニャ(ヘスス・マルティネス)
◆ボブ・ガントン(セシル・ドブス)
◆フランシス・フィッシャー(メアリー・ウィンザー)
◆ブライアン・クランストン(ランクフォード刑事)
【この映画について】
高級車の後部座席を事務所代わりにし多少強引な手段を使いながら辣腕を振るう弁護士が、依頼人の裏の顔に気づきながらも罠にはまる法廷ドラマ。著書『わが心臓の痛み』が「ブラッドワーク」として映画化されるなど、アメリカで人気を博す犯罪小説家マイクル・コナリーの同名小説を映画化。
「評決のとき」「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」のマシュー・マコノヒーが、法律を知り尽くした凄腕の弁護士を軽妙に人間味あふれさせ演じる。ほか、「父親たちの星条旗」のライアン・フィリップ「レスラー」のマリサ・トメイ、「ファーゴ」「団塊ボーイズ」のウィリアム・H・メイシーらが出演。監督は「ハード・クライム」のブラッド・ファーマン。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
ミック・ハラーは黒塗りの高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりにし、常にいくつもの案件を抱えている敏腕弁護士として活躍している。
少々強引な手も使いつつ軽い刑でおさまるよう司法取引を成立させ、麻薬売人や娼婦といったアウトサイダーたちを助けている。元妻で検事のマギーや彼女との間の娘とは良好な関係を保ち続けている。ある日、保証金立替業者ヴァルから、資産家の青年ルイス・ルーレが女性を殴打したとして近々立件されるとの情報を得る。

金になると目論んだミックは拘留中のルイスと面会し、保釈手続きを取る。保釈後、案件にまつわる調査を依頼することもある親友の私立探偵フランクとともにルイスと再び会い、事件について詳しく聞く。
ルイスは当日夜、バーで知り合ったレジーナという26歳の女性に誘われるまま彼女の自宅を訪ねたが、着いた途端に背後からレジーナに頭部を殴られ失神し、近所に住むゲイのカップルに取り押さえられたと話し、賠償金目当てとした計画に自分ははまったと主張する。しかしフランクが入手した捜査資料によると、レジーナは知人のふりをして自宅を訪れてきたルイスに突如暴行され、首にナイフを当てられながらも瓶で彼を殴り命からがら逃げたと証言している。

ルイスの話に違和感を感じたミックはいつものように司法取引でまとめようと提案するが、ルイスは無罪を主張。翌日、バーの監視カメラの映像からレジーナがルイスを誘惑する姿が確認され、彼女が売春婦であることもわかる。この重要証拠を手に担当検事ミントンに起訴を取り下げるようもちかけるが、現場にルイスの所有する血まみれのナイフが発見されており彼による暴行事件だと確信していることを告げられる。そして顔の右半分に怪我を負ったレジーナの写真を見たルイスは、4年前の事件と非常に似ていることに気づく。
それは、女性がレイプされた揚句に惨殺されるというもので、容疑者マルティネスの弁護を担当したミックが無罪を主張する彼に無理矢理罪を認めさせ、司法取引を行い終身刑となった。

マルティネスに面会しに行ったミックがルイスの写真を見せると、彼をバーで目撃したと話す。ルイスが4年前の殺人事件の真犯人で、今回も同様にレジーナを殺そうとしていたのではないかと疑うミック。しかし弁護士には秘匿特権があるため、依頼人を告発することができない。その夜、ミックを訪ねてきたルイスはドナ殺しを認め、脅しにかかってきた。それは単なる脅しではなく、裁判が始まるや、フランクが殺される。殺害にミックの自宅から盗まれた銃が使われフランク殺しの最重要人物となったミックは、ルイスの無罪を勝ち取るために法廷で戦わざるをえない状況になる。そして裁判は進み、被告側優勢の様相で最終弁論に突入する……。

タイトルにあるリンカーンとは車の名前であり有名な元大統領とは違います。タイトル通り専用の運転手を雇ってリンカーンを事務所代わりにしている敏腕弁護士のお話である。
弁護士が主役の映画って珍しくは無いですが、弁護士のミックはどこかの大企業の顧問弁護士ではくて相手は売春婦などで、アメリカの司法制度で認められている「司法取引」で刑を認める代わりに減刑を勝ち取るのが得意な戦術。
だが今回関わった案件は一筋縄では行かず、そこに4年前に扱った事件が絡んで来て更に自信に嫌疑が及ぶなどして、いつもの得意満面な彼とは違った方向へと進む。ミックを演じるマシュー・マコノヒーは弁護士役を個性豊かに演じていて、こんな弁護士アメリカなら居そうだな?って観ていて思わせられるのだから流石の演技力だ。演技力と言えばマルティネスを演じたマイケル・ペーニャも最近良い味出していて、ラテン系の役柄が多いのは彼がそうだからなのだが、ああいう個性的な演技で彼はこれからも出演が増えそうな予感だ。

無実を訴えていたルイスは段々と態度もでかくなるのだが、この役柄を演じたライアン・フィリップスも中々だった。最後は母が犯人だったのだが、ミックの見事な法廷戦術で見返して終わり爽快だった。 


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