kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ザ・レッジ -12時の死刑台-』を観て

2012-03-03 12:25:12 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

12-22.ザ・レッジ-12時の死刑台-
■原題:The Ledge
■製作国・年:アメリカ、2011年
■上映時間:101分
■観賞日:3月3日、シアターN渋谷(渋谷)

 

□監督・脚本:マシュー・チャップマン
◆リヴ・タイラー(シェーナ・ハリス)
◆パトリック・ウィルソン(ジョー・ハリス)
◆チャーリー・ハナム(ギャヴィン・ニコルス)
◆テレンス・ハワード(ホリス・ルセッティ刑事)
◆ジャクリーン・フレミング(アンジェラ・ルセッティ)
◆クリストファー・ゴーラム(クリス)
【この映画について】
“稀代のストーリーテラー”マシュー・チャップマンと豪華キャストによる第一級サスペンス・スリラー。主演のリヴ・タイラーは『魅せられて』以来のトップレスヌードに挑み、自慰行為、テーブルでの激しいセックス等、二人の男の間で揺れ動く人妻という役どころを体当たりで演じ、大人の妖艶な色気を醸し出している。
脇を固めるのは、テレンス・ハワード、パトリック・ウィルソンといった演技派俳優たち。そして今後が期待される英国若手俳優の一人、チャーリー・ハナム。2011年サンダンス映画祭出品後、アメリカをはじめ世界各国で劇場公開され、ロシアでは初登場第3位を記録し大ヒット作品となった。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
高層ビルから身を投げ出そうとしている一人の男がいた。彼の名はギャヴィン。通報で駆けつけた刑事のホリスは、窓から身を乗り出しギャビンの説得にあたる。だがギャヴィンは「自分の意志ではないが、僕はここから飛び降りなければならない。自分がやらなければ、他の誰かが死んでしまう」と苦しげに告白する。ホリスは、説得をしながらその原因を探ろうとするが、ギャヴィンの口から語られ始めた真相は、衝撃的なものだった……。

ホテルで働くギャヴィンは、自宅から仕事場に向かうバスの中で同じアパートに住むシェーナを見かける。改めて見る彼女の姿は着飾っていなくとも艶やかな美しさがあり、ギャヴィンはしばらくの間目を奪われてしまう。だが声は掛けられずそのまま仕事場へと赴くが、そこに新人としてシェーナがやって来る。それがきっかけでギャヴィンとシェーナは親しくなり、互いを意識するようになる。しかし、シェーナにはジョーという夫がおり、ジョーは二人の間を疑っていた。そしてついに一線を越え、激しく愛し合うギャヴィンとシェーナ。その証拠を掴んだジョーは、愛する妻が乱れる姿を目の当たりにして冷静さを失い、驚くべき行動に出るのだった……。

この作品の配役を見るとリヴ・タイラー、パトリック・ウィルソン、テレンス・ハワードの3人は主役級の俳優達で、それらが一堂に会するのだから期待が大きかったのだが、何故だか公開は「シアターN渋谷」というミニシアター系の映画館だけの上映で拡大公開系ではなかった。
基本的にはリヴ・タイラー演じるシェーナとチャーリー・ハナム演じる彼女の勤務先の上司ギャヴィンの絡みが中心で、そのギャヴィンがビルの屋上から飛び降りるのを止めさせようと説得するテレンス・ハワード演じる刑事の身の上話と、浮気されるシェーナの夫ジョーを演じるパトリック・ウィルソンは『ヤング≒アダルト』に出演していた。
ギャヴィンとシェーナの出会いは偶然の連続で、そこから話が進展するのだが、その過程でシェーナの過去とそれを救った夫ジョーの性格が見えて来るのだが、ジョーは信心深く宗教が生活の中心でギャヴィンとは対照的に描かれている。最初はギャヴィンの接近を拒んでいたシェーナも徐々に彼に惹かれて行く。
だがジョーはそんな二人の関係を鋭く見抜いていて、暫くは知らないふりを演じていた。だが、堪忍袋の緒が切れたジョーがギャヴィンに要求を突き付けたのが冒頭のビルの屋上のシーン。ここでホリス刑事の身の上話も延々と聞かされるのだが、ストーリーの展開的には余り大きな意味は持たない。

結局、ギャヴィンはジョーから突き付けられた要求に屈するのだが、その直前にジョーの行動を察した警察が妻を監禁している部屋に突入したが、間一髪間に合わなかったのは気の毒だった。ギャヴィンはシェーナの為に飛び降り、ジョーはシェーナの心を繋ぎ止めようと必死になったが出来なかった。ギャヴィンもジョーも失ったシェーナ...。

シェーナ役のリヴ・タイラーだが、一時は主役級の女優だったが最近の出演作はどれも地味な作品ばかりで拡大公開系の作品とは無縁な出演が続いている。本作もミニシアター系での限定公開だが、近年の出演作より気合が入っていた?少し贅肉の目立つ体系になってきたとは言え、今回は彼女の体当たりのラヴシーンがたっぷりと拝めるのは嬉しい限りだ?
パトリック・ウィルソンは『ヤング≒アダルト』で見たばかりだが、宗教心の強い夫ジョーを好演していた。そのジョーから妻を奪う役を演じたチャーリー・ハナムは始めて見た俳優だが、今後の出演作に注目したい。 


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