kintyre's Diary 新館

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読売内紛!清武代表、緊急会見で渡辺会長を痛烈批判も桃井オーナーは擁護せず

2011-11-11 09:53:09 | 野球全般

読売の清武球団代表兼GM(以下「GM」と表記します)が、文部科学省で記者会見し、来季のコーチ人事をめぐって渡辺恒雄球団会長(ナベツネ)と対立があることを明らかにし「プロ野球界におけるオーナーやGM制度をないがしろにする」として同会長を批判した。
清武GMによると、すでに全コーチ人事が決定していた9日に、来季のヘッドコーチとして現職にある岡崎コーチが内定していたにも関わらず、ナベツネから元読売投手の江川卓氏をヘッドコーチに据えるよう通達された。同代表は「コーチや彼らの指導を受ける選手を裏切り、ひいてはファンをも裏切る暴挙」とする声明文を発表した。

 

午後2時すぎ。「極めて重要な問題」として緊急会見が始まった。弁護士を伴い、黒いスーツにネクタイ姿の同代表は「選手やコーチの基本的人権をないがしろにし、ファンを裏切る暴挙。(私が)愛する巨人軍を、プロ野球を私物化するような行為を許せない」と、ナベツネを痛烈に批判した。

桃井オーナーは清武発言を受けて急きょ会見を開き、“部下”の反逆劇を痛烈に批判した。「個人的には、非常に残念です。専務取締役が、(代表取締役社長の)私の知らないところでああいうことをやったのは、球団コンプライアンスでいえば、とんでもない話」。当面は清武代表に現職を続けさせるとしたが、一方で「処遇については、取締役会などで協議しないといけない」とし、近く処分を決める方針を示唆した。

読売内粉とか言われているけど、そもそもナベツネがいまだに事実上オーナーとして権力をふるい、そればかりかDeNAの横浜買収問題でもコミッショナーみたいなふるまいをしていて、そういう一連の報道をスポーツ紙を通じて接して来て違和感を禁じ得なかった。
常に「読売(巨人)だけがプロ野球内で特別な存在(で他球団は従えば良い)」という発想が根底にあり、今年の開幕時期を巡っての問題でも読売だけが異を唱え(清武GMもナベツネに同調していた)セが読売の顔色を窺う形で追随してきたが、この暴挙に対して世間はパの決定事項に賛意を示し、文科省からも読売主導のセにダメだしを喰らっていた。
今回の「清武GMの乱」会見で、「(読売)巨人は日本のプロ野球球界で最も歴史のあるチームであり、とりわけ責任の重い球団でもあります。」と語っている通り読売球団は特別な存在という思いが滲み出ているが、今回の件は編成担当の責任者であるGMと球団の最高実力者との間の意志疎通不足であり、桃井オーナーは清武GMの気持ちは理解しながらも、ナベツネに逆らえず清武GMは球団内で孤立した形だ。

原監督は球団幹部のいざこざに巻き込まれたくないだろうが、配下のコーチの処遇だけに無関心ではいられない。特にヘッドコーチは首相と官房長官のような関係で監督の右腕の様な存在で原監督より年上で現場を全く知らない江川氏のヘッド起用は「迷惑」のような気もする。とても原監督が望んだ人事とは考え辛い。
読売のコーチ人事に関しては既にヤクルトOBの秦、橋上両氏の就任と広島で現役引退した豊田の2軍投手コーチ就任は発表されたが、全体の発表は無し。これに関しても清武GMの会見で語られていたとおりナベツネがストップをかけているそうだ。

いずれにせよ85歳になる人物が定年を通り越して読売グループの事実上のトップとして君臨して影響力を発揮していることに疑問を感じている国民が殆どだと思う。今回の会見で清武GMは、プロ野球全体の問題であるとの認識を会見を通じて持たせたかったようだが、会見でも記者からその点を質問されていた。個人的には「読売球団内の内粉」であると私は断言したい。
まずは読売球団(巨人)だけが12球団の中で特別な存在であるとの認識を改め、12球団横一線であり共存共栄の立場にある12分の1との認識で行動をすることを切に望みたい。


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