kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

上本が逆転サヨナラ3ラン!連敗は7でストップ

2010-08-29 00:01:00 | 野球・埼玉西武ライオンズ2010

            2010プロ野球観戦記NO.39 
            ○埼玉西武 5×-3 東北楽天×


▼埼玉西武-東北楽天 18回戦(埼玉西武11勝6敗1分) 観衆27,093人

チ  ー  ム 
東北楽天

埼玉西武

3×

【投手-捕手】
(楽)田中、薮、青山、小山-中谷、嶋
(西)帆足、小野寺、土肥、藤田-上本

【責任投手】
勝:藤田4勝3敗
負:小山3勝3敗10S

【本塁打】
山崎24号(楽)、中島15号(西)、上本4号(西)

【スタメン】東北楽天

8聖澤
6内村
9鉄平
D山崎
3ルイーズ
5草野
4高須
7牧田
2中谷
-------
1田中

【スタメン】埼玉西武
4片岡
8栗山
6中島
D中村
3フェルナンデス
7坂田
9高山
2上本
5阿部
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1帆足

【えッ!ヒーロー上本にインタビュー無しの理由は?】

最下位が定位置の楽天相手に1戦目を大敗で落とし、2戦目は決め手を欠いて今季初の引き分けと、西武ドームに駈けつけたライオンズファンの落胆とストレスはピークを越えて、イライラだけが募るこの一週間!
今日の先発は左腕帆足と楽天はマー君こと田中でした。

帆足は立ち上がりから直球も変化球も低目に制球され、内野ゴロを打たせる持ち味を活かした投球で危なげなかった。しかし、4回に山崎に豪快なソロ本塁打を打たれて先制を許す。
中島.jpg

それでも直後の4回裏、先頭の中島がライトポール際にソロ本塁打を放って直ぐ追いつく。この後、中村とフェルの連打で無死1,3塁の好機を得るが、坂田以下が打てずに凡退。この無得点が実は最後まで響くことになった。
5回には栗山のタイムリーで待望の勝越し点が入る。田中は立ち上がりからボールにキレがなく、西武打線に第1ストライクを狙い打たれているようだった。結局、田中は6回終了で降板し、試合後に右大胸筋を試合中に痛めていたことが判明、やはり、どこかが悪かったんだね。
このまま、緊張感のある試合展開が続き、帆足は7回途中で降板し、中継ぎ陣に後続を託した。8回からは土肥を投入したが2死1,2塁で降板し、藤田が登板。必死に逃げ切りを図るものの、山崎に死球で満塁、ルイーズにはレフトへ2点タイムリーを浴び、痛恨の逆転を許す。
8回での逆転でスタンドには諦めとも何とも言えない空気が張り詰め、元々重々しかった空気は更に重くなり、敗戦ムードが漂い始める。8回裏は中島が併殺打で反撃ムードもしぼんだ。でもでも、何点差が有っても、やはり野球はサッカーと違い最後まで分からないから、絶対途中で帰らないこと!!!
フェル.jpg

9回表、簡単に攻撃を終えた楽天に対し西武は抑えの小山に襲いかかる。先頭のフェルがこの日の3安打目を放ち出塁。次打者佐藤のバントを小山とルイーズが処理を誤り無死1,2塁。これで一気にスタンドは勝利へ向けて、観客として出来る限りの声援を選手に送った。今度は選手が応える場面で、「ピンチバンター」原は送れず1死1、2塁。

もはやここまで来たら祈るしかない。そんな心境で上本を見守った管理人、いや、西武ファン全員同じ気持ちだった。自分の頭の中には、ここで上本が劇弾を放つ映像が浮かんだ。
そして...スタンドのファン、駆けつけた太平洋クラブ時代のOB、この試合をTVやラジオで観戦していた全国の西武ファン、全ての思いを受けて上本が放った打球は、打った瞬間にそれと分かる凄い打球が楽天応援席目掛けて一直線に飛んで行った。逆転サヨナラ3ラン本塁打で5-3、ライオンズの連敗は7でストップした瞬間だった。
やった~、やった~、文字であらわすことの出来ない言葉にならない大歓声を受け、ガッツポーズを作った上本が歓喜のホームイン!!!選手も、OBもホーム付近で上本を迎え、まるで日本一になった瞬間のようにファンと選手たちが一つになった。管理人も久し振りに狂喜乱舞し、ガッツポーズを繰り返した。

試合終了後.jpg

こうなったら早く上本のヒーインを聞きた~い...。何時ものようにネット前で生の声をと思ったが、何故か、球場係員は「この後、セレモニーがありますので席にお戻り下さい」と言っているではないか?
そうか、ライオンズ・クラシック最終日なのでセレモニーだってさ。でも、スタンドは外野応援団を中心に「上本コール」がこだまして、暗にヒーインを求めても一切無し。西武球団よ、間が悪いぞ!ヒーインって大体3分程度なのに、それ位の時間は作っておけよ。なんだい、最初から負けること想定していたのかな?折角の劇的勝利で上本の声を聞きたくて残ったのに、決してセレモニーを見たくて残ったのでは無いのだけどね。でもセレモニー終了後、上本が残っていたファンの前に出てきてくれたのは良かった。

これで連敗はストップし、次週は、前半がナベQ監督の為の試合を前橋で行い、大宮、西武ドームとオリ相手にする。先発は初戦が苦手とする金子千、近藤、木佐貫が相手で、こちらは許、石井一、西口で対抗する。後半は仙台での折り返しカードで6日の予備日を入れると4連戦(その後も含むと13連戦!)が待っている。対戦相手は下位なので確実に勝ち越すことが求められます。

<ナベQ監督のインタビュー>
上本は良く打ってくれた。今日はウチが押している展開だったし、こういうゲームは勝たなければいけなかったので、最後は良くチャンスを作って、上本が良く決めてくれたと思います。
最終回もバントを失敗して嫌な感じにはなったけど、何とかカバーしていくという気持ちが出て、それが上本のホームランに繋がったと思うし、上本はああいう場面で打ち損じることなく良く打ってくれたと思います。
今日の帆足は良かったと思います。序盤にチャンスがあったので、もう少し点が取れれば良かったけど、良く1点で粘ってくれたと思います。太平洋クラブ時代の、我々の先輩達が観に来てくれていたので、今日良い試合をして連敗を止めたかった。結果的に良いゲームができたし、今日のゲームがターニングポイントになると思います。

 


5時間23分の熱戦は今季初の引き分け!

2010-08-29 00:00:00 | 野球・埼玉西武ライオンズ2010

           2010プロ野球観戦記NO.38 
           △埼玉西武 5-5 東北楽天△


▼埼玉西武-東北楽天 16回戦(埼玉西武10勝6敗) 観衆28,856人


チ  ー  ム  10 11 12
東北楽天
埼玉西武

【投手-捕手】
(楽)ラズナー、片山、薮、青山、小山、山村-嶋
(西)涌井、小野寺、土肥、藤田、グラマン、シコースキー、岡本篤-上本、細川

【責任投手】
勝:
負:

【本塁打】
ルイーズ10号(楽)

【スタメン】東北楽天
8聖澤
4内村
9鉄平
D山崎
3ルイーズ
5中村紀
7草野
2嶋
6渡辺
-------
1永井

【スタメン】埼玉西武
4片岡
8栗山
6中島
D中村
3フェルナンデス
7大島
9高山
2上本
5原
-----
1平野

【今季初の引き分けも連敗ストップは明日に持ち越し】

最下位が定位置の楽天相手に連敗ストップをしたかった初戦で、平野以下投手陣が二桁失点を喫し連敗は7まで伸びてしまいました。大事な時期の大型連敗は痛いの一言では済まされない打撃がありますので、2戦目の今日はエース涌井が責任を持って勝利に導いて欲しい試合前でしたが...。

先発は涌井とラズナーでした。

立ち上がりが不安定な涌井ですが、初回、2死無走者から連続四球をきっかけに1失点。5回にはルイーズの2ランなどで3失点、更に悪いことに草野の打球を足に受けて負傷降板。投球数も119球と多く、持っても6回が限界でしょう。
0-4と劣勢に立たされ、ただでさえ重苦しいスタンドの雰囲気がどんよりとしてきましたが、6回裏、代打平尾の2点打で、その後にチャンスで片岡にまわるも併殺打で球場には大きなため息がこだました。片岡は今季、こういった場面でことごとく凡退するので、スタンドでも「期待薄」で「あわよくば」という心境でしたが、併殺打では話にならん。
その片岡、8回の1死満塁で再び打席が。ボックスに向かう前に森コーチが何かを耳打ちし、放った打球は2点打となる。1点差となり3番4番となりゃ「逆転」を信じて、スタンドのファンは何時もより大きな声援を送る。
この声援に動揺したのは楽天バッテリーで、何と小山の投球を嶋がそらし同点に。しかし、この場面でナカジも中村も凡退。この逸機が最後まで響いた。
延長戦に突入し、シコースキーを3回投げさせるなど勝利への執念を見せたが、10回と12回に併殺打で得点出来ず。結局、今季初の引き分けで連敗ストップは明日に持ち越し。

今日は15安打を放つが4併殺打で得点は5点止まり。特にチャンスにナカジが凡退、中村は4三振では大量点は望めない。逆に楽天は4-0と中盤でリードしながらも拙攻と継投ミスで勝利をフイにしたので、この引き分けはどちらも勝ちたかっただろうが、首位争いをしている西武は負けなかったので良しとするしかない。
さて、この試合、8回にグラマンが久し振りの登板。ブラウンの抹消を受けての昇格で、1軍不在のブランクを埋められるかに注目した。

グラマン.jpg

ファームでは7月から登板しているが、やはり、手術後の影響はあるようだ。スピードも144キロ前後が多く、抑え時代と比べて変化球の割合が多かった。直球のキレももう一つで、自らの3塁悪送球で1失点(自責点0)だった。
この守備も含めて試合勘が完全に戻っていない様子だが、まあ、少しずつ1軍の試合に慣れてくれることに期待したい。半面、この時期にブラウンを抹消したことで、シーズン後の残留は微妙になってきたのだろうか?こちらも気になる。
それにしても5時間超の試合は観戦する方も疲れました。何時もルートではバスが終わっているので、遠回りのルートで帰宅したら時計の針は既に0時を過ぎて29日になっていました。

<ナベQ監督のインタビュー>
良く追いついてくれた。ただ、延長に入ってお互いにチャンスはあったけど、ウチとしては1点を取らないといけないゲームだった。今日はみんな良く粘ったと思います。
シコースキーは登板間隔も空いていたし、負けられないゲームなので出来れば2イニングスという感じでしたが、2回を投げても点が入らなかったので、もう1イニング行ってもらいました。良く投げてくれたと思います。

 


時計