いつからか、年末、大晦日というと、紅白とならんで格闘技イベントが開催されるというのが恒例になってきた。一時期はこのK-1のDynamite!、PRIDE、イノキ・ボンバイエ・・と3つの格闘技イベントが催され、チャンネルをかえながら見ていたという時もあったので、それに比べるとずいぶん落ち着いたなあ・・という印象だ。
それにしてもPRIDEがなくなったのはショックでかかったなあ・・。
ヒョードルにシウバ、ミルコにノゲイラ、そしてヒクソン・・。日本人選手も桜庭に五味、吉田、藤田と数々のヒーローが名勝負を繰り広げ、活躍した。
いまだにヒョードルは人類最強の呼び声が高い。
今回のDynamite!もメインのカードがPRIDEで一時代を築いた桜庭和志とUインター時代からの因縁深い田村潔司の対決!
・・といっても遅きに失したというべきか?
今までも何度も対戦がささやかれ、その因縁が取り沙汰されてきたが、2人とも既に39歳、試合もなんだかスッキリしないまま判定で田村の勝利となった。
しかし、今回のDynamite!は大番狂わせ?とでもいうべき試合が多かった。
中村大介はHERO`Sで、得意の寝技で名を馳せた所英男からお株を奪うような寝技、腕ひしぎで勝利し、K-1のバダ・ハリはMMAのアリスター・オーフレイムに打撃でKOされ、キック出身の武田幸三に修斗(総合)の川尻達也が打撃でKO勝利、K-1の武蔵もMMAのゲガール・ムサシに打撃で完膚なきまでにKOされた。
ちなみにMMAはMixed Martial Arts (ミクスド・マーシャル・アーツ)の略で、打撃に寝技や関節技、投げ技もが加わった総合系というコトだ。よくルールとして「MMAルール」というように用いられる。同じ意味で「バーリ・トゥード」(すべて有効)というのがあるが、こちらは最近あまりきかれなくなった。時代の流れか・・?
MMAにしてもバーリ・トゥードにしても団体名ではなく、試合形式、ルールと思ってもらえばよい。
さて、今回とりあげようと思うのは、ボブ・サップ対キン肉万太郎!
・・ではなくて。(笑)
青木真也対エディ・アルバレス!
・・といってもあまり知る人はおるまい。
DREAMという格闘技イベントで頭角をあらわし、スター選手となったのが青木真也で、自分も知ったのはここ最近のコトだ。
青木は柔道出身で完璧に寝技系の選手。180cm、69.9㎏の体格は、どちらかというとやせてヒョロっとしてるくらいで、その外見ととぼけた言動が相まって、とても強そうには見えない。あだ名もバカサバイバー!!
(ウルフルズの「バカサバイバー」を入場曲にしているため・・?)
ロングスパッツにこだわり、毎試合、ロングスパッツを新調して戦う。(笑)
・・ここまで書いてても、ふざけたヤローだなあ・・と、我ながら思ってしまう。
しかし、強い!
世界の強豪にまったく何もさせないまま勝ってしまう!
現在、同じ階級では、世界最強の寝技師といっても過言ではないだろう。複雑怪奇な関節技で、相手の輝きを奪うその戦いは熱くなるどころかゾッとするほど。
しかし、そのひょうひょうとしたキモいキャラで笑かしてくれる。
たとえば桜庭なんかもキャラや言動はひょうひょうとしているのだが、試合を見れば殴られたら殴り返す!・・という感じで、打撃が得意な選手に打撃で挑んだり、相手の土俵で戦うような熱い試合をするが、青木の場合はまったく相手には付き合わずに自分の得意分野(寝技・関節技)を活かし、徹底的にそこに徹して戦うのだ。
その試合運びも、個人的にはちょっと感情移入しにくいのだが、今はこーゆー時代なのかなあ・・と思わされたり・・。
格闘技も時代の流れとともに進化するからなあ・・。
現代を象徴する選手といえよう。
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