「人は、自分は存在していないということを自覚しなければならない。
自分は何も持っていないのだから、失うものは何もないということ、
言葉の十全な意味において自分が<無であること>を自覚しなければならないのだ・・・」
ゲオルギィ・グルジェフ 『奇蹟を求めて』第8章より
「人は、自分は存在していないということを自覚しなければならない。
自分は何も持っていないのだから、失うものは何もないということ、
言葉の十全な意味において自分が<無であること>を自覚しなければならないのだ・・・」
ゲオルギィ・グルジェフ 『奇蹟を求めて』第8章より
「自分に誠実に問いかけてみるとよい。自分は一体何が欲しいのだろうか?
自己批判や感傷的な想いを交えずにこの問いに答えるようにしなさい。
良心が指し示すものに自信をもつことを学びなさい。
自分のいる場所に強さと安心があることが分かったなら、
そこを守って自分をしっかり根付かせなさい・・・」
ロドニー・コリン 『意識的調和の理論』第2章「良心」より
頭にあるものは何であれ、忘れてしまいなさい
手にしているものは何であれ、与えてしまいなさい
それが運命なら何であれ、それと直面しなさい
アプー・サイード・アプル・カイール(967~1049;ペルシアのスーフィー、神秘詩人)
自分の目標は適正か?
他人(周囲)と比較して自己否定していないか?
周囲のペースにのまれて自分のペースを見失っていないか?
・・以上の3点を振り返ってみる。
耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)
『偶成』
西郷隆盛が甥の市来政直に贈った漢詩の一節。
梅の花は、寒い冬を耐え忍ぶコトで、春になれば麗しく咲く・・というイミ。
「不苦無栄光」(「苦しまずして栄光なし」)を信条とする黒田博樹投手が座右の銘として、ヤンキース時代の2012年のスプリング・キャンプのミーティングにて紹介した言葉。
この言葉には監督のジョー・ジラルディ、主将のデレク・ジーターも深く共感し、ジラルディ監督は梅の花の写真を探し、自身 のパソコンの壁紙にするほどだとか!
今やヤンキースのチーム精神を支える言葉になっているという。
文は拙を以て進み、道は拙を以て成る。
一の拙の字、無限の意味あり。
『菜根譚』(後集 九十四)
「拙」(せつ)には「拙い」(つたない)、「稚拙な」・・といったイミがあり、どちらかというと、よろしくないイメージがある。
「拙」の反対は「巧」(こう)、すなわち”巧み”である。
―が、この”巧み”の境地にある時は、なかなか自分の心と向き合えない。
「拙」は過剰な装飾や技巧を排したもの、すなわち”飾らない素朴さ”。
肩書きや社会的な地位・・といった鎧を脱ぎ去って、裸の自分の心と対峙してみる。
そうした時に、気付くコトがある。
不器用な、何の肩書きもない自分・・。
まさしく「拙」そのものだという人もいるだろう。
しかし、悲観するなかれ。
数ある中国の処世訓の中でも最高傑作の呼び声が高い『菜根譚』にも、ハッキリと書かれている。
「道は拙を以て成る」のである・・。