気がつけば、もう9月。
今年も残すトコロ、3分の1・・時のたつのは早い・・。
最近は朝晩だいぶ肌寒くなり、秋の訪れを感じさせられる。
秋といえば、芸術の秋!
映画好きの自分であるが、最近はなかなか映画館に足を運ぶ回数も減り、現在上映中の最新作を見ても、ブログで書いたらネタばれになっちゃうなあ・・とはばかられ、「映画」というカテゴリーを作っても、なかなか記事をUPするコトも少なかった。
しかし、昔見た映画ならよかろうと思い、個人的に好きな映画を紹介してみたいと思う。
―で、まずはこれ!
「ミッドナイト・ラン」!!
日本での公開が1988年というから、もう20年以上前の作品で、高校の時に見たロバート・デ・ニーロ主演の映画だ。
デ・ニーロといえば、「レイジング・ブル」で20キロ体重を増やしたり、「アンタッチャブル」でも毛根から髪の毛を抜いたり、「ケープ・フィアー」ではマッチョな悪役・・と役作りのためには妥協しない名優として知られ、「タクシードライバー」、「ディア・ハンター」、「ゴッドファーザーPARTⅡ」・・等々、数々の作品に出演している自分も大好きな役者だ。
そのデ・ニーロ自身が、出演作の中で最も好きな作品と公言しているのもこの映画だ。
最近の車のCMで見たデ・ニーロは、いいおっさんだったなあ・・。
もう66才だってんだから、ムリもないけど・・。
しかし、共演のチャールズ・グローディンもまたそれ以上にいい味出してる。
犯罪大国アメリカでは、容疑者の数も半端なく、留置所がすぐに一杯になってしまうため、大半は早々に保釈される。
そのため、保釈金専門の金融会社があり、 容疑者はそこでお金を借りて保釈されるのだが、そのまま逃走して期日までに裁判所に出頭しないと、保釈金は裁判所に没収されてしまう。
そうすると金融会社は大損なので、”バウンティー・ハンター”と呼ばれる賞金稼ぎを雇い、逃げた容疑者を連れ戻す・・というアメリカの司法制度を背景にした映画になっている。
デ・ニーロ扮するジャック・ウォルシュは元警官のバウンティー・ハンターで、マフィアの金を横領し、慈善事業に寄付して逃亡した会計士、”デューク”ことジョナサン・マデューカス(チャールズ・グローディン)をN.YからL.Aまで北米大陸を横断して連れ戻すという、ちょっとさえない中年オヤジ2人のロードムービー。
実はこの2人、奇妙な因縁でつながっており、道中ひたすらケンカしつつも心通わせ、今生では追跡者と逃亡者としてしか出会うコトが出来なかったが、劇中のキーワードともいえる”Next life”(来世)でなら、きっと違った出会いが出来たはず・・と思わせる。
あとはぜひ、実際に見て楽しんで欲しい。
ラストは感動というより、思わずニヤリ・・とさせられるさわやかさ!
さすがに20年前の作品だけに、劇中誰も携帯電話を使わないトコロに時代を感じる・・。
監督は「ビバリーヒルズ・コップ」、「ジョー・ブラックをよろしく」のマーチン・ブレスト。
当然大好きな映画で、個人的にはベスト3には入るかも・・。
何度も見たくなる映画はそうはないが、この映画は何度も見返したくなる。
もちろん、笑いあり、シリアスありのストーリーも、カーチェイスや派手なアクションも、俳優の演技もよいのだが、何がその理由なのかと考えてみたら、劇中の軽快な音楽も大きいなあ・・と思い至った。
この作品で音楽を担当したダニー・エルフマンは、当時、オーケストラによる作曲スタイルへの過渡期にあったそうで、R&Bやフォーク、カントリーなど、本人のバックボーンとなるサウンドを昇華させ作られた楽曲はメチャメチャ気持ちいい!
特にメイン・タイトルのホーンセクションの伸びのある音は最高!
・・要するに自分好みなのである。
彼はこの作品が足がかりとなり、大作映画のスコアを多数手がけるコトになる。
特にティム・バートン監督作品ではほとんどコンビを組み、「ビートルジュース」、「バットマン」、「シザーハンズ」、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、「スリーピー・ホロウ」、「猿の惑星」、「ビッグフィッシュ」、「チャーリーとチョコレート工場」・・などの音楽を担当。
最近では「ターミネーター4」も彼によるものだ。
アクション・コメディの傑作!おすすめです!
・・とはいえ、映画は好みだからねえ・・。
高校時代に一緒に映画館で見た友人は、隣で爆睡しまくって、記憶にも残ってなかったしなあ・・。