観るも八卦のバトルロイヤル

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斬って斬って斬りまくる。
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「最後の戦犯」重いテーマをARATAが好演

2008年12月12日 | 映画・ドラマ
 昭和20年8月10日、福岡郊外で捕虜米兵の斬首を上官から命令された吉村修(ARATA)の戦争犯罪人としての戦後。
 逃亡するしか生き延びる道はない修は、岐阜県多治見の陶器工場で職人修業をしながら、復員兵松田忠之として身を隠していたが…。
 故郷の福岡では戦犯の家族として過酷な暮らしを強いられる修の母・波江(倍賞美津子)、小学校に勤めている妹・安子(前田亜季)、姉・静子(原沙知絵)。
 昔、所ジョージでリメイクされた「私は貝になりたい」の劇中、所が、「上官の命令に逆らえるなんて、どこの軍隊の話しですか」と絶叫するシーンが思い出された。
 ARATAは初めて観たが、いい意味で古い感じのする俳優だなといった印象。その時代にマッチしてると言うか、その人が出演してると、本当にその時代の人に見えて、重厚さを増すという意味。中井貴一みたいな存在。
 「今は生きのびることが大事」と修を送り出す母親、倍賞光子は文句無しにカッコいい。
 一番記憶に残ったシーンは、先輩の職人・仙造(村田雄浩)が戦地で仲間を見殺しにしたと聞き、修が仙造を問いただすところ。自分自身への答えを求め、自分を責めて行く様をよく出していた。

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