時々思い出すのは王昭君のこと。 中国を訪れたのは百回以上になる家族から話を聞いてから王昭君のあまりにも寂しい生涯を思うとあのはるかな国のどこまで続く砂漠が目に浮かぶ。
紀元前一世紀の頃、皇帝の周りにたくさんの美女が仕えていた。 皇帝の寵愛を受けるために絵師に頼んで自分の姿を描いてもらい皇帝からのお呼びが掛かるのを皆待っていた。 絵師に頼んで賄賂を贈りより美しく描いて貰うのが当たり前のよう 王昭君の絵. 「百度」より
その中で一人、醜く描いてもらっていたのが王昭君。 ある年に北方の国から匈奴の王がやってきて漢の国の美女を嫁に貰いたいと言って来た。今のモンゴル付近らしい。王昭君が嫁いだ呼韓邪単于.「百度」より
皇帝は醜くて自分は呼び寄せなかった王昭君を差し出すつもり宮廷に呼んだ。 自分の前に来た王昭君を見てあまりにも美しい姿に驚いてしまった。 約束であったので仕方なく王に差し出した。
遠い砂漠の先の匈奴の国にやって来た王昭君は漢の都とは大きく違っていた国まで来てしまった。 泣いてばかりの毎日。 空を飛んでいる鳥を見て 「空高く飛んでいる鳥よ、遥か遠くの漢の都まであなたは飛んでいけるのね。 出来ることなら私も鳥になりたい。」 李白が詩にまで書いている。
今なら外交の犠牲かしら。 美しく正直で慎ましい王昭君。 今の中国でも美女の誉れが高いらしい。人気もあるらしい。 心の美しい王昭君が好き。
今の日本で幼いうちから大人のようなファッションに身を飾っている少女たちを見ているとそんなに急がないでいいのよ。子供時代を大切にしてね。あわてなくても順に大人になれるから。
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