75年前の今頃ソ連軍が満州に入ってきて略奪が始まった。
今は亡き両親から話を聞いた。
平和に暮らしていた満鉄の官舎。
新婚の両親。
ある日突然ソ連の軍隊が押し寄せた。
女性は強姦されると言われ頭を丸坊主にした。
家に入ってきた兵隊は時計、カネと言って家中を探し回った。
兵隊の太い腕には何本もの時計があったと聞いた。
懐かしい話、苦しかった引き上げの話などたくさん聞いてきた。
もう聞けない。
時々思い出すこともある。
やっと祖国について父親の故郷に着いた。
そこでののしられた言葉がわすられないと母が言った。
挨拶もそこそこで母の実家に落ち着いて新婚生活が始まった。
国家公務員として定年を少し残して亡くなった父。
母は私達と暮らして娘も息子とも仲良しだった。
もう私も親の年を越えてしまった。
幾つになっても子供です。
両親に無事に暮らしていますと伝えたい。
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