前回、この場所で言及した「BBC-RADIO クラシックス」での欠番問題の続きです。以下に、「欧州での規格番号」→「日本クラウン盤の規格番号」(アルバム巻数)を表記します。ご存知の方も多いと思いますが、欧州の末尾の枝番は「-2」が1枚ものCDの意味で、「-7」が2枚組CDを表しています。
「15656-9180-2」→「CRCB6090」(80)
「15656-9181-7」→「CRCB6108~9」(97)
「15656-9182-2」→ 発売されず?
「15656-9183-2」→「CRCB6091」(81)
「15656-9184-2」→「CRCB6092」(82)
「15656-9185-2」→「CRCB6093」(83)
「15656-9186-2」→「CRCB6094」(84)
「15656-9187-7」→「CRCB6095~6」(85)
「15656-9188-2」→「CRCB6097」(86)
「15656-9189-2」→「CRCB6098」(87)
「15656-9190-2」→「CRCB6099」(88)
「15656-9191-2」→「CRCB6105」(94)
「15656-9192-2」→「CRCB6100」(89)
「15656-9193-2」→「CRCB6106」(95)
「15656-9194-2」→「CRCB6110」(98)
「15656-9195-2」→「CRCB6107」(96)
「15656-9196-2」→「CRCB6101」(90)
「15656-9197-2」→「CRCB6102」(91)
「15656-9198-2」→「CRCB6103」(92)
「15656-9199-2」→「CRCB6104」(93)
「15656-9200-2」→「CRCB6111」(99)
「80集」までは欧州盤と同じ順序で発売されていた日本盤が、欧州での発売が遅れた「15656-9181-7」(内容は「マルコム・アーノルド自作指揮作品集」)と、次の一枚を飛ばして順送りにリリースされていることがわかります。その後も、いくつか順序が入れ替わりますが、これも、欧州での発売が遅れていて、日本へのマスターが到着していなかったためだったと思います。恣意的に発売順を入れ替えたものではないはずです。
ちなみに、第88集以降のラインナップを記すと、以下になります。
「アサートン指揮のティペット」
「バルビローリ指揮のブルックナー8番」
「ロジェストヴェンスキー指揮のシュニトケ」
「タヴナー作品」
「ハウエルズ作品」
「ブリス作品」
「プロムス、ラスト・ナイト精選集」
「ラッブラ作品」
「ロースソーン作品」
「マルコム・アーノルド自作指揮集」
「イダ・ヘンデルのエルガー協奏曲」
「ユース・オーケストラ名演集」
なお、最後の99集「ユース・オーケストラ名演集」の巻数表記(帯・背文字)が、順序入れ替えでの混乱の余波で、「98」と誤記されて発売されてしまいました。つまり「98」が2種出来てしまったわけです。
しかし、こうして、99集までは発売されたわけですが、その間、数ヶ月、数回にわたって、イギリスの原盤供給元に対して、一枚の飛び番号についての問い合わせを繰り返したのですが、未定、未発売としか返答が得られないままでした。おそらく、許諾に関する交渉が不調のまま推移していたのだろうと思いますが、結局、全100巻の予定が、99巻で終わってしまったのです。
この欠番は、ずっと気になっていましたので、私はその後、個人的に、この番号で海外からの取り寄せを何度か試みたのですが、該当商品なし、として返ってくるばかりで、その内、忘れてしまいました。どなたか、この後日談をご存知の方がいらっしゃったら、コメント欄に書き込みをお願いいたします。