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今年のMETライブビューイング、ヴェルディ『マクベス』で始まる。ネトレプコのマクベス夫人は史上最強?

2014年11月01日 16時20分18秒 | オペラ(歌劇)をめぐって

 昨日、2014年~2015年シーズンに入ったばかりのニューヨーク・メトロポリタン・オペラの「METライブビューイング」の幕開けとなったヴェルディ『マクベス』の試写会に行きました。10月11日に行われた舞台を収録したものです。以下、その感想です。

 今シーズンのヴェルディ『マクベス』は、定評あるエイドリアン・ノーブル演出だが、マクベス夫人役にアンナ・ネトレプコを配してのもの。何と言っても、ネトレプコの堂々たる悪女ぶりに圧倒された。合唱もオーケストラも、充実した響きが安定して聴こえる。アンサンブルが主席指揮者ファビオ・ルイージの鋭敏なドラマ感覚に頼っているからだろう。コンサート指揮者としては物足りないことの多かったルイージだが、ことオペラに関しては、メトのライブビューイングでも何本も聴いてきたが、いつも素晴らしい出来を聴かせてくれる。マクベス役のバリトン、ジェリコ・ルチッチともども、ヴェルディが望んだ前半の骨太の音楽と、後半に至っての緊張感のみなぎったピアニッシモの響きがしっかりと伝わってきた。
 それにしても、ネトレプコの聴き映えする歌いっぷり。メロディラインが、ずしりと響く。ひょっとすると「史上最強のマクベス夫人」と将来、大書されるかもしれないと思った。完全に「はまり役」である。
 このところ、クラシック音楽界の「世界同時不況」でオペラ公演も、何やら精彩を欠いたものが多い。イタリアやドイツの元気のなさに比して、メトロポリタンの底力に期待したい。今シーズンは10演目が「METライブビューイング」で鑑賞できるという。スケジュールの詳細は以下のURLでチェックしていただくとして、私は、以前、このブログにも書いたとおり、復帰した音楽監督ジェームズ・レヴァインが振る『フィガロ』『マイスタージンガー』のほかでは、ミケーレ・マリオッティ指揮のロッシーニ2作『セヴィリアの理髪師』と『湖上の美人』(これはメト初演だそうだが、私はポリーニ指揮のCDで聴いて以来、舞台上演を見たいと思っていた)、そして、アンドリュー・デイヴィス指揮の『メリー・ウィドウ』が、特に楽しみだ。上映演目の詳細は、下記。

http://www.shochiku.co.jp/met/program/1415/



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