対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

パスカルの三角形と母関数5

2020-01-10 | パスカルの三角形
フィボナッチ数列の母関数をFとすれば、
F=f1+x2f2+x4f3+x6f4+……
となる。
fn=(1-x) -nだから、Fは次のようになる。
F=f1+x2f2+x4f3+x6f4+……
=(1-x) -1+x2(1-x) -2+x4(1-x) -3 +x6(1-x) -4+……
これは初項(1-x) -1、公比x2(1-x) -1の無限等比級数である。(母関数表わす冪(ベキ)級数は形式的な級数なので収束条件は考えなくてもいいのだという)。
F=(1-x) -1 / (1-x2(1-x) -1)
=1/((1-x)-x2)
=1/(1-x-x2)
これがフィボナッチ数列の母関数である。

F=1/(1-x-x2)
=1+x+2x2+3x3+5x4+8x5+13x6+……
0C01C0x+(2C01C1)x2+(3C02C1)x3+(4C03C12C2)x4+(5C04C13C2)x5+……+(nC0n-1C1n-2C2+……+n-[n/2]C[n/2])xn+……
まとめると、次のようになる。
F=1/(1-x-x2)=n=0ΣCnxn
ここでCn
Cnk=0Σ[n/2]n-kCk
である。

(注)
1/(1-x-x2)を内的に展開してn=0ΣCnxnを導く方法もあるようだが、複雑でよくわからない。ここでは、以前の記事(フィボナッチ数列の確認、フィボナッチ数列の一般項)の結果を外的に結びつけたものである。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿