I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ゴールデンウィーク 吉井・世知原編

2009年05月13日 | 長崎県北部のお話

佐世保に引っ越してきてから初めてのGW。今回は旦那さんは上五島へ、私は佐世保で友達を迎え、それぞれの休日を楽しみました。5月3日~4日にかけて遊びに来てくれたのは長年の友人tami。 初日は朝からどんより曇り空でしたが、予定していた通り吉井町と世知原町を中心に以下のようなドライブコースを巡ってきましたよ~

5月3日ドライブコース

福井洞窟 → 直谷城址 → 御橋観音 → ポットホール公園 → 弦掛観音 → 奥の口橋 → 『てんとうむし』(晩ごはん) → 『山暖簾』(温泉)

まず最初に訪れたのは福井洞窟。案内板によると、ここは約3万年前から人類が居住地として利用してきた遺跡なのだそうで、昭和35年から行われた発掘調査では、深さ6m、16層に分かれた地層から3万年前の先史遺跡が確認されたのだとか。昭和48年に佐世保市の泉福寺洞穴から豆粒文土器が出土するまでは、当時としては日本最古(約1万2千年前)の土器である隆線文土器が3層から発掘され、また15層からはハンドアックスが発見されるなど、旧石器時代から縄文時代にかけての遺物が出土し、日本の旧石器文化の解明に大きく寄与したのだそうです。

神社の裏にある階段を上っていくと、赤い鳥居があり、その先が洞窟になっているようですが…

そこにあったのは大きな岩穴。私達がイメージしていた洞窟とは違って、奥深くまで穴が繋がっているのではなく、岩盤が屋根のようになっているスペースがあるだけでした これは「洞窟」というより「洞穴」と言った方がいいような…。

中から外を見るとこんな感じ。3万年前にここに住んでいた人類もこんな景色を見ていたのでしょうか。もっとも鳥居や神社はなかったでしょうけどね。

次に訪れたのは直谷(なおや)城址。直谷城とは吉井町の内裏山にあり、平安時代の末期より約460年間、松浦党の一族である志佐氏の居城だった場所なのだそうです。矢印に従って森の中を進んでいくと、あちらこちらにその痕跡を指し示す小さな看板があるのですが、私達素人にはここにお城があったということはなかなか想像できません

 

          

頂上まで上ると石碑や鳥居があり、本丸のあった場所には枯れかけた桜の木が何本も立っていました。一体どんなお城が立っていたのでしょうねー? 

直谷城址を目指して軽く山登りを楽しんだ後は、これまた吉井町にある御橋(おはし)観音へ。「御橋」というくらいだから立派な橋が架かっているのかと思いきや…

お寺の境内の奥にあったのは、至る所に小さな仏像が立っている大きな洞穴と、長さ27m、幅3.6m、高さ18mの巨大な天然の石橋。このみごとな自然の造形に、2人とも思わず口をぽかんと開けたまましばらくの間見とれてしまいました。この辺りは昔海だったらしく、水の浸食によってこのような天然の石橋ができたのだそうです。これはなかなか見応えがありましたよ~。石橋もさることながら、周りにある紅葉の新緑もとても美しくてステキでした 秋になると葉が紅葉してますますステキな風景が広がるのでしょうね

次に訪れたのは御橋観音のすぐ近くにあるポットホール公園。ポットホールとは河床の穴に小石が入り、川の流れによってその小石が動き、研磨してできた穴のことで、日本語では甌穴(おうけつ)というそうです。全長500mのこの公園には600余りのポットホールがあるんですって。穴ぼこだらけですけど遊歩道もちゃんと作られているので、散歩するにはもってこいですよ

 

遊歩道を歩いていると小さな噴水を発見!これは自然に噴出しているものなんですって。 なんでここだけ噴出してるんだろう?不思議だなぁ~

日が落ちてくると同時に、ポツリポツリと雨が落ちてきました。本降りになる前にもう一ヶ所、地元では「つるかけさん」の愛称で親しまれている弦掛観音を訪れました。

吉井町のお隣、世知原町にあるここ西福寺は1776年(安永2年)の開山といわれ、その奥には高さ10数mの巨岩が立ち並んでいます。こちらも御橋観音と同様にもともとは海だったそうで、水の浸食によってできた奇岩なのだとか。なんとも神秘的な雰囲気でしたよ~。

たまたま犬の散歩をしていたお寺の方に「もう少し奥の方へ行くと古い石橋がありますよ」と教えていただき、徐々に雨脚が強まる中、この日最後の目的地奥の口橋へ向かいました。ところがその場所に着いてみると何の変哲もない橋が架かっているようにしか見えません。あれが奥の口橋か?と思いきや…

その古い石橋は新しい橋の下のほうにありました。今では苔がむしている上に草が生えていて、元の姿がよく分からなくなっていますが、確かに石橋のようです。もう少し離れたところに新しい橋があればいいのですが、すぐ真横にあるのでとても見にくく、気付かない人もいるのでは!?と思うほどでした。世知原にはこのような古い石橋がたくさんあって、それを観光資源としているのに、これじゃちょっと見る人には不親切。できればもうちょっと橋の全貌が見やすいように工夫してほしかったです

               

この日の晩ごはんは、世知原町にある『洋食屋てんとうむし』でハンバーグ定食をいただきました。田園風景の中にぽつんと立っているこのお店はとてもアットホームな雰囲気で、窓の外にはきれいな川と緑豊かな森が広がっていて、穏やかな川のせせらぎを聞きながらお食事を楽しむことができます。デミグラスソースたっぷりのハンバーグもとてもジューシーで美味しかったのですが、ここのホワイトカレーも絶品なのだとか。今度来たときはカレーにしてみようっと!

最後は世知原にある公共の宿『山暖簾』でゆっくり温泉に浸かって旅の疲れを癒しました。ゴールデンウィークの最中で混雑していましたが、世知原の豊かな森林を望む露天風呂はとっても気持ちよかったですよ~ 中はあまり広くありませんが、入湯料は500円なので気軽に入れますし、ここからの眺めは最高です。きっと夜に来たら星がつかめるくらいきれいに見えるんじゃないかなぁ 

初日は最後に少し雨が降ってきた程度だったので、いろんな場所を巡ることができたのですが、翌日は朝から雨に見舞われ、一向にやむ気配がありません。とりあえずは弓張岳に上ってはみたものの、予想通りなーんにも見えず 仕方がないので『弓張の丘ホテル』でランチバイキングをいただきながら、これからの予定を再検討することに。どこへ行こうかと考えていたところ、波佐見にいる友人が最近出産したのを思い出し、彼女とベイビーちゃんに会いに行くことにしました。急遽予定を変えたので、当然のことながらお祝いを準備しておらず、「波佐見の人に波佐見焼きをプレゼントするのは長崎の人にカステラをプレゼントするのと同じだよね~」なんて言いながらも、結局波佐見焼きの子ども用プレートセットを購入し、プレゼントしちゃいました。ま、大切なのは気持ちですよね!?

 

kiichiよ、これからいっぱい食べて大きくなるんだぞ~!michiko、kiichiがもう少し大きくなったら例のプレートセットをぜひ使ってあげてね 

最近tamiとドライブに出かけると雨が降ることが多く、私から「雨女」のレッテルを貼られつつあるtami。でも雨でも楽しめちゃうところが私達のいいところ!?これに懲りずにまた一緒に探険ドライブにでかけようね。またのお越しをお待ちしておりま~す


2 コメント

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雨女・・? (tami)
2009-05-14 21:30:48
クスン、確かに次の日は快晴!!
なんであの二日だけ・・・。
日頃の行いかあああ。
でも楽しかったよ。雨の日だったからこそできたこともあったもんね。
またまたお邪魔しに行きます!!
天気予報を確認しながら計画たてようかな。
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またおいでませ~ (kero-kero)
2009-05-14 23:50:30
>tami
そうそう!
雨だったからこそmichikoにも会えたし、
それはそれでよかったよね♪
また県北地区ドライブ計画立てましょ。
今度は週間天気予報とにらめっこしながらね~
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