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自然の中で見つけたステキなモノ

させぼ時旅黒島ツアーその1(長崎県佐世保市)

2011年12月18日 | 旅のお話

11月27日(日)、生粋のさせぼっ子chieちゃんと佐世保観光コンベンション協会主催のさせぼ時旅というツアーの一つである黒島ツアーに参加してきました~ 9:30に佐世保市相浦港に集合し、ターミナルでガイドさんから説明を受け、10:00初のフェリーに乗っていざ黒島へ出発

黒島までは約50分の船旅です。直行だともっと早いのかも知れませんが、途中高島に寄るのでそのくらいかかってしまうようです。

黒島は面積5.3平方km、周囲約12.5kmの小さな島。人口は500名ほどで、なんとその8割がカトリック信者なのだそうです。今回のツアーは島を歩きながら神社仏閣や教会などを巡り、島豆腐作りを経験するというステキなプランさてさて、どんな旅になるのでしょうか?

期待に胸を躍らせながら黒島港へ到着~ フェリー黒島は車も6台くらい入る立派な船で、なかなか快適な船旅でした~

黒島港ターミナルは本当に小さなターミナル。途中公共のトイレがないので、ここでトイレタイムを済ませていよいよ黒島を歩きます

港のすぐ近くにあるのは黒島神社。まずは神社の手前にある広場にて、ヨガのインストラクターでもあるガイドさんのご指導のもと、みんなで輪になって準備体操。

体操が終わると、さっそく長い石段を上って本殿へ。上は70代くらいの方までいらっしゃったので、最初から息切れ状態の人も

本殿の傍らには大きな岩戸といくつもの祠がありました。辺り一帯の社叢は黒島では唯一の自然林となっていて、縄文の森の面影を残しているのだとか。スダジイをはじめ、タブノキヤブニッケイモチノキハマビワヤブツバキサンゴジュタイミンタチバナなどが自生しており、南方系のモクタチバナに関しては国内自生の北限と言われているそうです。

 

お次は島に唯一のお寺である曹洞宗興善寺へ。隠れキリシタンの島として知られている黒島ですが、この興善寺があるの人たちはほとんどが仏教徒なのだとか。仏教徒は隠れる必要がなかったので、港の側に家が密集していたのだそうです。

 

お寺の目の前にバナナの木を発見しっかり実もなっていましたよ~さらにお寺の奥には、幹が縦半分に割れて中身がむき出しになり、途中からぐにゃりと曲がりながらもしっかりと根を下ろしている一本の木を発見特にガイドさんの説明はありませんでしたが、その生命力に一人感心しきりのkero-keroなのでした。しかしなぜこのような姿になってしまったのでしょうね?

興善寺から望む二つの小さな島。左が伊島で右が幸ノ小島です。江戸時代の黒島は平戸藩に属する西氏の所領で、当時は藩の牧場が置かれていたそうですが、18世紀に牧場が廃止された後、跡地開拓のために人々が移住してきたとのこと。この二つの島は古くから黒島の属島とされ、伊島では牛の放牧が、幸ノ小島では海藻の採取が行われていたのだそうです。

島を歩いていると、ガードレールの向こうに朽ちた果てた民家の姿が…。人口の減少によってこのように使われなくなった家屋が廃屋となってしまっているのです。なんとも寂しい光景です。

その一方で真っ赤なクコの実が生き生きと育っていました。朽ちた民家とこの真っ赤なクコの実が、私の目にはとても対照的に映りました。

島で出会うのは笑顔のステキなお年寄り達。デートはトラクターで

次に立ち寄ったのは長崎鼻の断崖絶壁が見える場所。海に突き出た断崖って『長崎鼻』って呼ばれることが多いですよね。福江島にも宇久島にも長崎鼻と呼ばれる場所があったような…

さらに道を歩いていると、懐かしい光景を発見これはかんころといってサツマイモの皮を剥いて薄く切り、大きな釜で湯がいて干したもの。福江島に住んでいた頃、肌寒い時期になると冷たい風が吹き付ける海辺でよくこの光景を目にしたものです。この辺りにも同じような食文化が根付いているのですね。

こちらは黒島の民家。屋根の上にブロックが並べてあるのが特徴的です。海風に瓦が飛ばされないようにするための対策でしょうか。ガイドさんのお話によると、この石垣は住民の方の手作りなんですって。写真では見えづらいかもしれませんが、なんとも立派な石垣です

前方に黒島天主堂が見えてきました~何年も前からその存在を聞いていて、ずっと訪れてみたかった黒島天主堂。次回は遠目にもひと際存在感を放っているその美しい教会に足を踏み入れます

その2へ続く