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自然の中で見つけたステキなモノ

天山ハイキング(佐賀県)その2

2011年10月19日 | 山のお話

雨山を下って天山山頂へ

雨山(996m)に登った後は、来た道を下って天山のピークを目指しますここからは頂上までの間にたくさんの秋の野に出会ったのですが、その中には実際に見た事の無い花もたくさん咲いていました

まずはキキョウ科のサイヨウシャジン。同じキキョウ科のツリガネニンジンにも似ていますが、サイヨウシャジンは花の先がすぼんでいるのが特徴です。

 

写真左はシソ科のアキチョウジ。天山周辺にたくさん咲いていました。写真右はアキノタムラソウ。アキチョウジと同じシソ科の植物です。ちなみにアキノタムラソウの学名はSalvia japonica(日本のサルビア)なのだそうです。なるほど~、そう言われてみればサルビアの花に少し似ていますよねでも真っ赤なサルビアと比べると、こちらは控えめで慎ましやか。日本の美を象徴しているかのようです

稜線は九州自然歩道になっていて、緩やかな山道が続きます。これなら家族連れでもハイキング気分で楽しめそう♪

こちらはキク科のヒメアザミ。平地で見るアザミと比べるとかなり小振りで色は薄いピンク色をしています。花が撓垂れるのもこのヒメアザミの特徴のようです。

これは何だったかな?隊長に教えていただいたのに名前を忘れてしまいました今度の登山の時に隊長に確認してきます

こちらはゴマノハグサ科のキュウシュウコゴメグサ。小さくて可憐な花がたくさん咲いていました。

小指の先ほどの小さな花もデジタルズームで撮影するとこの通り!それぞれの花が持つ個性がキラリと光ります

そして今回の天山ハイキングの目玉はこちらのマツムシソウ。その名と同じマツムシソウ科の植物です。

図鑑では見た事があったのですが、実際に野山に咲いているのを見るのは初めてなんて可愛らしい花なんでしょう~この花を見ているだけで気持ちが優しくなっていくような、そんな感じがしました。マツムシソウが持つ柔らかな雰囲気がそうさせるのでしょうか。私が今まで見てきた草花の中でもこのマツムシソウはかなり上位にランクインしました

マツムシソウの数が増え始めたら山頂はもう目の前です。

10時50分、天山山頂(1046m)に到着~雨山から30分足らずで着いちゃいました。頂上はなだらかな草原が広がっていて、ゆっくりと足を休める事ができます。

辺りにちらほらと咲くマツムシソウを観察しながら、しばらくの間山頂をお散歩。山の中って本当に気持ちいい♪今回はタイトルにもあるように「登山」というよりは「ハイキング」という感じで、ちょこちょこ足を止めながらゆったりと登れるコースでした。これならメタボなお父さんや小さな子どもさんも一緒に登れそうです

さて、マツムシソウもたっぷり堪能したことだし、そろそろ下山しましょう~。次は別のルートから山を下ります

天山ハイキング最終回へ続く