奈良市で6月8日から行われた第65期本因坊決定戦七番勝負の第3局は挑戦者の山下敬吾天元が羽根直樹本因坊に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。第4局は17、18の両日、三重県鳥羽市の戸田家で行われる。
山下が持ち前のパワーを発揮。羽根の粘りを封じて快勝し、一歩リードした。
<山下天元の話>
左辺の戦いは、はっきり読めていたわけではありません。最後の方で読み違いがありましたが、コウダテがあって大丈夫とわかりました。
<羽根本因坊の話>
黒27(9三)か黒39(7七)が疑問だったようです。右辺でコウになりましたが、地合いでもダメなので、逆転はないでしょう。
(毎日新聞より抜粋)
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山下天元が得意とする攻めの態勢となり、局面をリードし押し切った一局のようでした。
一方敗れた羽根本因坊、シノギ筋に誤算があったのか局面打開ができなかったようです。
これで山下挑戦者が一歩リード、好調の波に乗ることができるでしょうか。
第4局は羽根本因坊の地元三重県、本因坊の意地を見せたいところでしょうね。
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今回の対局地は奈良市の「奈良ホテル」。今年の奈良は平城遷都1300年で盛り上がっているようです。
私は奈良を訪れたことがありませんが、正倉院にある日本で一番古い碁盤は拝見して見たいと思っています。
京都とよく対比されますが、寺院などは素朴で力感があるような印象です。
のんびりと平城京などを散策してみたいものですね。