天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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◎神色自若/藤沢里菜扇興杯

2022-04-05 21:00:00 | プロ棋士

◎神色自若/藤沢里菜扇興杯
「週刊碁」に連載の「つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」四字熟語編 ㉛。
㉘~㉛は「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2022」に出場の中国・韓国・中華台北・日本の女流棋士に合う四字熟語を考える。
神色自若(しんしょく・じじゃく):大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子。物事に動揺しないさま。

・つる:里菜ちゃんは終盤が本当に強い。あんまりにも冷静にヨセてくるから、自分が優勢だと思っても、途中から自分の判断が信じられなくなる・・・。
・りん:ポーカーフェイスな棋士はいっぱいいるけど、里菜ちゃんほどの人はなかなかいないよね。盤上で何が起こっても1ミリも空気が揺らがない。



◎天衣無縫/中国・於之瑩(おしえい)七段
「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編 ㉘。
天衣無縫(てんい・むほう):①天衣に縫い目がないことから、自然かつ完全無欠で美しいこと。②天真爛漫なこと。

・つる:中国・於之瑩七段って最強なのにあんまり最強オーラがないんだよね。もちろんいい意味で。
・りん:最強ってさあ、何かを犠牲にしなくてもなれるんだね。明るく楽しくても頂点に立ってる人はいるなって・・・。

◎温和怜悧/韓国・崔精(チェジョン)九段
「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編 ㉙。
温和怜悧(おんわ・れいり):穏やかで優しく、賢いこと。「温和」は穏やかなこと。「怜悧」は賢いこと。

・りん:崔九段はちょっとシャイで、優しい静かな感じの人・・・かな。
・つる:なんか、最強のイメージと全然違うんだけど・・・。
・りん:碁はスケールが大きくて、鋭いところは鋭いし、すごくカッコいいよ。

◎恵風和暢/中華台北・盧鈺樺(ろぎょくか)三段
「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編 ㉚。
恵風和暢(けいふう・わちょう):心地よい風が吹いて、穏やかでなごやかにすること。「恵風」は春風。「和暢」は穏やかでなごやかなさま。

・りん:盧三段は2つの意味で特別な人です。その1、高雄市出身ということ。その2、大学を卒業してから棋士になったということ。人柄は物静かで穏やか、棋風も落ち着いていて安定感抜群。
・つる:優しい南風、浜辺で碁を打つ女性・・・。春と共にやってくる恵風和暢の盧三段・・・。
    (週刊碁より抜粋)

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「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2022」は4月8日(金)からオンラインで対局されるようです。
出場選手は日本5名、中国1名、韓国1名、中華台北1名の合計8名。
注目は仲邑菫二段、トーナメント戦なのでどこまで勝ち上がるか・・・?

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