カトリック社会学者のぼやき

カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく

映画「パウロ」を観る

2018-12-20 09:02:28 | 教会

 「パウロ ー 愛と赦しの物語」を観てきた。基本的には獄中のパウロからルカが口述筆記する話だ。時は紀元67年、ローマの大火のあとだ。ルカの視点から見たパウロというストーリーだ。パウロの回心も描かれるが、聖書の知識がないとわかりずらいように思えた。ほとんど室内劇でスペクタクル映画ではない。ストーリーの基本は「使徒言行録(使徒行伝・使徒行録)」だが、字幕では「The Acts of the Apostles」を「使徒の働き」と訳していたのは意図が不明だった。ルカを演じたのはジム・カヴィーゼルで、昔「パッション」でイエスを演じた人だという。パウロはジェームズ・フォークナーという俳優さんが演じているらしいが、「耳」のかたちが印象的だった。映画としては、本当にそこまで赦せるのかと問いかける重い話だが、見終わった後かすかな爽快感というか解放感があったのは脚本兼監督のA.ハイアットの力量なのであろう。
 来秋にはフランシスコ教皇さまが来日されるらしいという。こういう映画を多くの人に見てもらって聖書への理解が深まることを期待したい。

 

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