事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

澤田瞳子

2023-11-24 19:59:16 | 本と雑誌
月ぞ流るる
本の紹介がむつかしくなってるね、はっきり書く気力がなくなってるということだろにゃ、この作者はハズレがないと思ってたし確かに・・・なんだが

主人公は三条天皇である、百人一首「心にもあらでうき世にながらえば」を詠まれたお方(タハハさうだったんだ、知らんかった、認識不足もいーとこ)イトコの一条天皇が亡くなったので即位されたのだが何となくカゲが薄い、いや日本史の教科書にカゲの濃い天皇が載っておられるの?というツッコミはなしね、一条天皇はある意味例外かも、定子と彰子という2人のお妃に歴史に残る2人の才女清少納言と紫式部が付いて来たのだ、これはいやでも残らざるを得ない、女はエラい・・・って違ーーーう
三条天皇のお妃(の1人)妍子は道長の娘、彼女には赤染衛門という才女がついてたらしいのだ、だが妍子が男児を生さなかったので道長は早いとこ彰子が生んだ皇子を即位させようと三条天皇に譲位を迫る、天皇は眼と耳の病に悩んでてとても万乗の君の重責には耐えられないと思われるのに断固として退位しないと主張する、それには深い事情があって・・・

お話は赤染衛門とある事情で彼女が家庭教師を勤めることになったワケアリな少年の視点で進む、いったい天皇の過去には何があったのか?
いや人間関係がややこし過ぎて簡単にネタを割れないのだ、この小説もこれで完結してるわけじゃない、続編があるのじゃないかと思う、私がそれを読めるとは限らんけど

ただ道長が「この世をば我が世と思う」のはこの小説の終り(三条天皇の退位)よりもうちょっと後のこと、そしてその日が道長のというか藤原北家による摂関政治の頂点であり終りの始まりだった、もちろんそれは後になってから言えることなのだが・・・

追記ーなればこそ道長は「この世をば」なんて歌を詠まなかったという説もなくはない、そら道長ほとの人が望月は次の日から欠け始めることを知らんハズないもんね

最新の画像もっと見る

コメントを投稿