事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

君死に急ぐことなかれ

2006-11-14 15:11:19 | 事件記者の物語

 突然こんなタイトルをさらしても読んでもらえるとは思ってないけど・・・

 荒さんこと清村耕次さんの訃報から2週間が過ぎた頃、新聞で彼の死は自殺であった ことが報じられました。これ書こうか書くまいかずいぶん迷ったんですが、2ちゃんに も書き込んでた人がいたし、41年前とは言えご記憶の方はまだまだおられるでしょう 。これだけ情報通(?)の私がこの一件だけ知らない(フリ)というのも不自然なので、や はり書いておくことにしました。
 
 ただ・・・これは強調しておきたいんですが、私は「清村さんは病死だった」と信 じています。
 いえ現象として自殺だったのは事実なんだろうけど、その原因は「鬱」という名前 の疾患だったということです。以前「田宮二郎さん-昭和53年没-は病死だと思って いる」とどなたかが書いておられたのを見ましたが、それと同じ意味(田宮さんは典型 的な「躁鬱」だったらしいので)。
 
 清村さんの場合、あきらかに兆候はありました-ハズです。前に入院された時、正 しいケアを受けておられれば、まさかあの時期に亡くなることはなかっただろうと思 います。鬱は確かにやっかいだけど、薬の効きやすい疾患でもあるからです。
 普通こういうことは残された家族の方(特に奥さん)が気の毒でなかなか言えないも のなんですが、清村さんの奥さんはずっと前に亡くなられたし、息子さんは-たとえ 万が一億が一これをお読みになることがあったとしても-あの頃はまだほんとに小さ かったんだから何の責任もない。

 鬱というヤツは、特に中年の男性が突然発症した場合「助けてくれ」のサイン-リ ストカットとか-を出す前に確実な方法でさっさと死んじゃうことがあります。これ は防ぐのがむつかしい。私にもわりと身近なところでありました。

 ここで我が敬愛するその道のプロのセリフを紹介します。
「君、死んだらあかんで。病気で死んだらあかん。君が健康で自殺するんやったら僕 止めへんけどねえ」
 ではどちら様もお気をつけて(誰に言っとるんだ?)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿