前半の海戦シーンはなかなかの迫力だったけど、後半は渡辺謙の朗読に合わせて絵を映し続けるだけ、典型的な竜頭蛇尾というヤツだった、まあTVドラマの最終回はこれでよいとも言えるんだがね、もう「来週も見てね」って言わんでよいんだし、クライマックスでエネルギー使い切っちゃったし、だけどこれじゃいかに何でもドラマ無さ過ぎ、再放送は見ないしDVDが出てももちろん買わないよ(テメエごときに買ってもらわんでよいって?だろなあ)
ラストシーンは秋山好古の死(確か昭和5年)、元ネタもそうだからしかたないとは言うものの最後のセリフ聞き取れた?「奉天へ」だったのだ(確認済み)、本ならこれでよい、とうに陸軍を離れてた秋山だが死ぬ間際の意識はあの時に戻ってたんだなあと読者は思い、自分も前に読んだくだりを回想する(私はTVで見ただけだが)、あの戦闘はまさに大バクチの成功だったのに日本の軍部はそこから何1つ学ぶこともなく今破滅へ向かいかけている、「よき時代(ちょっと前に出て来る表現)」はこの時ほんとに終わったのだ-とわざわざ作者に言われなくてもわかる、だけどこれはTVなんだから前回放送の会戦シーンをもう一度映すべきじゃないか?そして朗読じゃなくてよい(元ネタにそういう文章ないから)、字幕を入れる
昭和5年11月 秋山好古没(享年72)
昭和6年 9月 満州事変勃発
(完)
これだけでも多少は締まると思うけど、どう?
思えば司馬遼太郎が原作を書いたのは昭和40年代半ば、高度成長真っ最中でいろいろあったとは言え日本にとって明治30年代にも匹敵するよい時代だった、あれから40年だよ、日露戦争の終結(1905)から太平洋戦争の敗戦(1945)までと同じ年月が経ってるんだよ、あの頃思ってたよりある意味で世の中はよくなったと思う、少なくともこれほど早くテクノロジーが発達するとは予想もしてなかった(できないとわかったことも多いけど)、だけどおかげで全く先が見えない時代になった、40年目のドラマ化であればただ朗読に合わせて絵を撮る以上のことが何かできると思うんだがな、公共放送のドラマに欠けてるものって、40年前に欠けてて今も変わってないものって何だろ?もしや(お子様番組には当然のように存在する)「緊張感」なのかな?
あ、そうだ、これだけはホメとかねば、音楽はよかったよ、さすが久石譲、DVDは買わんけどCDなら買ってもよいと思う
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