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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

マトリョーシャはなぜ死んだのか?

2018-02-21 14:27:38 | 本と雑誌
亀山郁夫「謎とき悪霊
Azonの評価も見事に割れてる、はてこれが謎ときと言えるのかね?という疑問はあるが(江川の謎とき本もあんまし感心しなかった記憶あり、ミステリでない小説の謎ときってさう簡単じゃないよね)タイトルの件に関してだけはやられた、何でこれを自分で考えつかんかったなあ?マトリョーシャがスタヴローギンの創作だと主張するヒト(一部のレビュア)にとってはだうでもよいことなんだろが・・・

14歳(推定、もっと下かも)のマトリョーシャはスタヴローギンを熱烈に恋していた、だがそもスタヴローギンは彼女の家の一部屋を逢引きのために借りていたのだ、例の情事(合意、だがどこまで行ったのかは不明)の後に愛人がスタヴローギンを訪ねて来た、彼は彼女に「やさしい言葉をかけ仕切りのドアを閉めた」つまりこっぴどく少女を拒否したのだった
「少女の絶望を創造想像してほしい(by亀山)」ああ、わかるわかる、実感、ゲスな男っているもんよね「未成年者を強制ワイセツ行為によって自殺に至らしめた、これが罪にならんと思っとるのか?(by筒井さん)」

私が少女の死因を失恋とは思いもよらんかったのは、もちろんしっかり読んでなかったせいもあるけど「(男が恋に死なんのと同じくらい)実は女も恋には死なんのじゃないか」と思ってたせいかも、若い頃ならともかくこの年になれば「恋が人生の一エピソード」であることに女も男も大差なし

それと132歳にして年上の男(複数)を恋しながら彼らとの肉体的接触はそれこそ思いもよらんものだった(エソラゴトに恋はできてもセックスはムリ)、好きでもない中年男のセクハラには不快感しかなかった、あの野郎の横っ面を張り飛ばさなかったのが一生の痛恨事と今も思ってるということもあったかな、そいつも去年17回忌だった、改めて子供らにとっちゃよいオヤジだったのよな、彼らに(奥さんにも)バレんくてホントに幸いだった、娘の親でありながらよその女の子(奥さんの姪)に平気でセクハラできるゲスの神経はわからん、と思ったが「妻に対する復讐と娘を犯す喜びがあることに気づかなかった(by大岡昇平)」かも、ン、何か実感、やっぱ小説家はエラい、もちそれでゲス度がちょっとでも下がるわけではないが

何の話ってそういう話、ともかくも一つ謎が解けてよかったと思う

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