私はシミになりたい

もし生れ変ることがあるのなら本に巣食う昆虫の紙魚(シミ)になりたい、いやたぶん見たことないと思うんだけどさ、シミってどんな虫なのか、どうやって生きてる虫なのか、今でもいるのか(ひょっとしてこの家に)全く知らんまま何とはなし生まれ変わるなら本の中と思ってたのだが・・・・・

シミはこんな虫はあ、さいですか、だう考えても会ったことないなあ、何で知ってたんだろ?あ、いやわかってる、図鑑で見たんだ・・・と思ったけどこれはセイヨウシミとのこと、もしやジャパンシミ(そんなシミがいたとして・・・いないよ、ヤマトシミだ)はもっと白っぽいのかな?だったら1回ぐらいは現物に会ってるかも、なんて私の視力で虫の見分けがつくわけはなし、ニセ記憶の可能性高いやね

横井也有「鶉衣」
百虫譜をもう一回読もうと買った、いやはや全く思い出せんのよな、教科書にはどこが引かれてたのか、確か出だしはジガバチだったしラストは自分(作者)が「いかなる虫にかなるらん」だった、だが途中の虫たちは全然記憶にない、シミはなかったと・・・・思うんだがなあ、木下勝俊ってどういうヒト?と思ったら北政所の甥っ子で小早川秀秋の兄貴じゃないの、さう確かにそれ知ってた、じゃなくてずいぶん後になってから聞いた、授業では絶対やらんかった、つまり教科書にシミは出てなかった、だけど自分はシミになりたいとこれも絶対思ってそうノートに書いたのだ、古文が好きで物理と数学が大キライだった、でも理系クラスだった17の私、それでよかったんだからね、あの頃は・・・