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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

坂の上の雲 CD

2011-12-29 21:23:22 | テレビ番組

ピアノ&コーラスピース NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 ピアノ&コーラスピース NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲
価格:¥ 735(税込)
発売日:2009-12-17

DVDは買わんけどCDなら買ってもよいと言ったらほんとに売ってたので買ってしまった(と思ったけどこれCDじゃないな、azonの検索ではうまく出ないのだ)、2年前番組が始まった時にはもう作ってあったのね、なるほど商売とはそういうもの、今PCで再生しながら書いている、旅立ち、松山、青春、サムライ、戦争・・・どれも何となくそれっぽい、買ってよかった、だけどこの時点でまだ本格的な戦争は始まってなかったハズ、この後広瀬武夫のテーマ(これは絶対あったと思う)とか正岡子規のテーマ(これはなさそうだな)、旅順、奉天、日本海それぞれにBGM作られたハズだよね、売るのかな?(私はもう買わんけど)

ところでだうでもよいことながらドラマの終り近く、夏目漱石が自分の書いた「大和魂」(「猫」の一節)を読むシーンがあった、これは元ネタにはない、こういうのもうちょっと思い切りやってもよかったのじゃなかろうか

秋山真之が正岡子規の墓へ参った、その時お母さんがチラと見かけて妹にそう言ったというクダリは元ネタそのまま、真之と子規の妹律の間に心の交流があったのでは?というドラマの設定はここに由来してるんだと思う、だったらここでもうワンカットほしかったかと・・・いやちょっとむつかしいかな

さて作者は何も言わずに引いてるだけだが東郷平八郎のいわく

百発百中の一砲、能く百発一中の敵砲百門に対抗しうる

しえないよ、東郷ほどのヒトにそういう単純な算数がわからんかったとは思えん、だけどそう言わざるをえんこともあったかな、「対抗しうる」と言ってるだけで「勝てる」とは言ってないし、日本海海戦はというか日露戦争はまさにそういう状況だった、かくして日本は海軍も破滅へ向かったんだね、ああ・・・・

NHKスペシャルドラマ 「坂の上の雲」 オリジナル・サウンドトラック NHKスペシャルドラマ 「坂の上の雲」 オリジナル・サウンドトラック
価格:¥ 2,800(税込)
発売日:2009-11-18

CDはこれ、ちゃんとみつかった、さっきはどこでまちがったのか?


ジョージ・ソーンダース

2011-12-29 18:30:29 | 本と雑誌
短くて恐ろしいフィルの時代 短くて恐ろしいフィルの時代
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-12-27

ラジー賞にかかわってなかったら間違ってもこんなもの買わんかったと思う、だけど先月新潮に載ってた作者、訳は岸本佐知子さん、でもって確か豊崎女史が期待して元本を買っちゃったとおっしゃってたと来れば、近所の本屋でみつけたその時に買わずんばあるべからずではないか
で、これがどういうお話かと言うと・・・
登場人物がヒトではないどころか生物でもない道具や機械を複雑に組み合わせたモノども、彼らがわずかな土地を争ってモメてると、あれやこれやで思いもよらずとんでもない事態に発展してしまった-と思ったらそこへ作者=神様が出てきて「どうもオレまちがったみたい」とみんなを組み立てなおす、もちろんそれで万事めでたしじゃないんだが(あ、ゴメン、これネタバレ)

アメちゃんてのは解決策として猟銃だけじゃない、神様まで持ち出すのね、全く何と言ったらよいのやら、日本人はここまでせんのじゃないか、いや〆切に追われたらするだろけど6年かけた書き下ろしにこういうことはやらんし、やったら殺されるんじゃないかなあ(されない!!)

一応言っとこう、このタイトル

The Brief and Frightning Reign of Phil=短くて恐ろしいフィルの時代

というのが岸本さんの訳なんだけど機械の自動翻訳は

フィルの概要と恐ろしい治世

なんだ、合ってる・・・合ってるよ、恐るべし機械!!!